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【BABYMETAL】Live at Budokan ~ メタルバンド・BABYMETALの原点

Blu-rayでBABYMETALの過去を振り返るシリーズの第3弾。


Live at Budokanは、今のように海外で活躍する前の、節目となった日本武道館2daysの公演を収めたもの。

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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO3200, Photo by eto

Live at Budokan

2017年4月現在、BABYMETALは、アメリカでレッチリ・サポートツアーの真っ只中。


そんな中、先日やっと国内のライブ日程、東名阪の小箱を周る5大キツネ祭りツアーが発表された。早速申し込んだその結果は・・・東京の白キツネのみ当選。東京白黒のみ申し込んでこの結果。複数当選はないようなので、上々の結果と言えばそうだけれど・・・。


本心を言うと、正直、白塗りがなければもっと楽しめるんだけれど!、というところ。真夏は汗でドーランが上手く乗らず、結構酷いことになる。変身するならするで、ちゃんとしたい派なもので。


それよりも、気分的には6月にあるPalladiumのワンマンの方が楽しみ。そんなに大きな箱ではないが、写真で見た限り、日本にはない感じの会場のようだから。ワンマンならファンカムが相当生まれる筈なので、それが楽しみでならない。


さて、本題。今回のLive at Budokanは、東京ドーム2days公演の2年半前に行われた、日本武道館2Daysの映像を収めたもの。初めてのフル神バンド・生歌で、ある意味で、今のメタルバンドとしてのBABYMETALの原点とも言えるライブである。


前回のLEGEND 1997で確かな手応えを掴んだであろうチームBABYMETAL。その更に倍以上の規模であるこの武道館でのライブ。一体どんな結果になったのだろうか。


そして・・・、正直今までは、SU-METALとYUIMETALしか注目してこなかったが、ここにきてMOAMETAL株が自分の中で急上昇してきている。LEGEND 1997での時より見せる泥臭さに、いつの間にか目を奪われていたのだ・・・。


そんなMOAMETALと、ここまで快進撃を続けてきたBABYMETALがどう変わったのか、今のように海外に出ていく前の最後のライブとしてどうだったのか。その辺りを注目して見ていきたい。





赤い夜 LEGEND “巨大コルセット祭り”
~天下一メタル武道会ファイナル~

武道館の収容人数は約1万人。前回の幕張・LEGEND 1997より少し多い程度だけれど、今回は2days。しかも聖地、日本武道館。それが余裕のSOLD OUT。クドいようだが、皆どこでベビメタを知って集まったの?自分はこの頃はベビメタのベの字も知らなかったのに・・・。


サイリウムが目立つスタンド。会場の赤いライトアップとの相性は抜群だ。


冒頭にKOBAMETALが出てきて、紙バンドの紹介と、1stアルバムの曲を演ること、MC、アンコールなしであることが告げられる。


そう、このライブの少し前に発売された1stアルバムの13曲を、順番を変えてそのまま全て演るだけという、ある意味、実にシンプルなステージなのだ。


1曲目はメギツネ。ああ、懐かしい。自分にとってのすべての始まり。魔法にかかるきっかけとなった映像。この曲のごく一部がAndroidのCMに使われていて、それきっかけでBABYMETALの存在を知ったのだ。この曲の、ソレッ!で片足を上げるダンス、つまり、kawaiiでもメタルでもSU-METALの歌声でもなく、MIKIKOのダンスに、自分のセンサーが反応したのがすべてのきっかけだった。ちなみに、仮にBABYMETALの3人以外の人が踊っていても、センサー自体はきっちり反応したと思う。それくらいMIKIKOの振り付けがツボったのだ。ちなみに、ベビメタ以外が踊っていたら、その後深くハマることは決してなかったと思うが。


この日の衣装は、ややゆったりとした、kawaiiと格好良いを上手くミックスしたようなもの。ふわっとしているが、締めるところは締める、バランスの良い感じ。LEGEND 1997のタイトな衣装とは違っていて、それだけで随分と印象が違う。LEGEND 1997ではやや背伸びしたような大人っぽさが良かったが、今回のは身の丈に合った等身大の衣装とも言えるかもしれない。


BABYMETALは、SU-METALがボーカルメインで、YUIMOAの2人はダンスがメインだ。この日は、SU-METALはいつものように強気で安定感抜群。YUIMOAはやや動きが硬い。特にMOAMETALの動きが気になる。1曲目から息が上がっている。


自分は、こうして映像でベビメタを見るとき、SU-METALのソロ以外では、YUIMOAの動きが一番の見所だと思っていて、そこがBABYMETALの要だと思っている。

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ドキモを挟んでギミチョコ。LEGEND 1997の初披露の時と比べると、動きに躍動感があまりない。大人しめの動き。


いいね、Catch meに続いてのウキミで、3人一緒に、床からせり出した直径2メールとくらい台の上で踊るシーンがある。揺れる台にMOAMETALが怖そうな仕草。足元を気にしてる。MOAMETALは、感情がストレートに出る性格のようだ。SU-METALやYUIMETALは役になりきることが多いが、MOAMETALは素の表情がすぐに出てしまう。必殺の笑顔が最大の武器だが、その間に見せる素の顔を隠し切れないから、それがまたリアルで良い。YUIMETALは対称的で、まったく息が上がっているような素振りを見せないし、素の表情を見せることも稀だ。


続いて、悪夢の輪舞曲。地下からせり上がってきたSU-METALがさらに上昇して、その場を支配しているかのよう。舞台の上ではこの頃から怖いものなしか。不敵な笑みが良く似合う。こうなると神バンドは、従順な守護霊たちに見えてしまう。

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続いてのおねだり大作戦では、YUIMOAの2人っきりでの初の生歌に挑戦。ちょっと大変そう。余裕がない。今までは、いつもシスターボーンがいた。まだ早かったのかもしれない。でもやり切った。


初披露の4の歌はかなり良い感じ。煽りのパートでの2人の「素」が垣間見える。MOAMETALは、喋る時の地の声がとても良い。良く通るスウィートボイス。初だから当然だが、観客は今と比べてあんまりよんよん言っていない。。。


この日のMOAMETALは、体調が優れなかったのかもしれない。1曲目のメギツネから、ちょっとフラついたり、息が上がったりしているようにも見えた。不安そうにYUIMETALの方をチラ見したりすることもあった。


紅月をSU-METALが無難にこなし、ここで、このタイミングでBMD。そして続いてが、問題のヘドバンギャー。


そう、この曲の最中で、有名過ぎるくらい有名な、YUIMETAL転落事件が起きる。中盤の煽りパートで、舞台の上から2~3mくらい下へ、転落してしまうのである。この曲の歌い出しの時からすでにキツそうだったMOAMETAL。前の曲のBMDは地味に体力を消耗することで有名だが、その影響もあったかもしれない。そこへ更なる試練が襲いかかる。YUIMETALがいない間の約2分半、時より写るMOAMETALの、隠し切れない動揺の表情が健気すぎて泣けてくる。いつも必ず横にいた相方がいない不安と言ったら・・・。


この場面、SU-METALのアップが多い気がする。MOAMETALは、映像に出来ないくらいの表情をしていたのだと思う。


SU-METALの歌声にも、ほんの微妙な変化が。吐息が混じる。YUIMETALがいない状態でのSU-METALのパフォーマンスが、SU-METALという人間の性格を良く表している。非常時にどういう行動に出るかで、その人の人間性が良く分かる。


曲が終わったあと、これまでノンストップで続いてきた「音」が止まる。何処からともなく起こるYUIMETALコール。冒頭でKOBAMETALが言っていた破滅へと向かってって、このこと?などと思った人も、何人かいたかもしれない。

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しかし、次のイジメでYUIMETALは無事復活。本当に良かった。


いつものようにイントロでSU-METALがサインを送る。それに満面の笑顔で答えるYUIMETAL。


どうやらYUIMETALは、特にケガなどはなかったようである。普通に踊れている。バテバテ・フラフラのMOAMETALの方が心配なくらいに、YUIMETALはいつも通りの涼しい顔で踊っている。


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仮にここまで涙を堪えていたとしても、曲終わりのYUIMOAが手をつなぐシーンで涙腺が崩壊することは必至だ。このとき、YUIからMOAに手を差し伸べている。


イジメでのMOAMETALのフラフラっぷりは、LEGEND1997に続いて、この公演のハイライトである。


この武道館初日の赤い夜、もしかしたら、ちょっと背伸びした公演だったかもしれないが、得るものは大きかっただろうし、災い転じて福、いや、伝説と化した、誰もが忘れられない公演になったのは間違いない。



「赤い夜 LEGEND “巨大コルセット祭り” ~天下一メタル武道会ファイナル~」
2014年3月1日(土)東京都 日本武道館 セットリスト

01. メギツネ

02. ド・キ・ド・キ☆モーニング

03. ギミチョコ!!

04. いいね!

05. Catch me if you can

06. ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト

<神バンドインスト>

07. 悪夢の輪舞曲(★初披露)

08. おねだり大作戦

09. 4の歌(★初披露)

10. 紅月 -アカツキ-

11. BABYMETAL DEATH

12. ヘドバンギャー!!

13. イジメ、ダメ、ゼッタイ





黒い夜 LEGEND “DOOMSDAY”
~召喚の儀~

さて、2日目である。


冒頭、セットの階段の上から、BMDのイントロに乗って入場する3人。赤く光る棒を持っている。明らかに、夜に交通整理している人が使う奴なのだが、その辺りの微妙なセンスが、逆に妙に格好良い不思議。

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照明のせいなのか、3人とも昨日よりメイクがキツめに見える。特にYUIMETAL。たれ目メイクになっいて、これはこれで乙だな、といった感じ。なんだか、巻き舌で煽ってきそうな顔をしている。衣装は昨日とはガラりと変わり、上がややタイトめの黒で、スカートはドレープ感満載の赤。SU-METALだけ右肩に赤いフェザーが。あと、なぜかSU-METALだけ、タイツがニーハイではなくフルになっている。


2曲目は、いいね!。初日と違って硬さもとれていい感じのYUIMETALとMOAMETAL。転落したYUIMETALとフラフラだったMOAMETAL。昨日の今日だけに大丈夫か?と思ったりもしたが、明らかに昨日より動きが良い。多感な時期の少女には、多少の疲労よりも自信が上回ったということかもしれない。


続いて、君とアニメが見たい。相変わらずこの曲は最高。キャッチーなダンス、ギターのリフやドラムの感じが堪らない。ダンスがが抑え気味なのはちょっと残念だが、昨日みたいにならないためにはペース配分も大事なところだから、仕方ない。


おねだり大作戦、4の歌では、昨日はいなかったSISTERBONEが登場。普通に考えたら、KOBAMETALが昨日の2人だけの出来を見て、一定のレベルに達していないと判断したのか・・・、それとも2人だけに負荷をかけないように考慮したのか・・・、だろう。ちなみに、この日この時を最後に、SISTERBONEは表舞台には姿を現していない(と思う)。


続いては久々のNo Rain。かなり良い出来なのだが、ドーム公演のそれが凄いので、流石に今は色あせて見えてしまう。多分、ドームのNo Rainに慣れたころにこっちをまた見たら、新鮮に思えるかもしれないが、今は・・・。そのあとに紅月。明らかに昨日より良い。


続くCatch meのイントロで、YUIMETALが珍しく客を煽っている。もしこれがアドリブだとしたら、この日のYUIMETALは、本当に絶好調だったのだろう。


MOAMETALも、昨日とは別人のように調子が良い。ギミチョコでも元気いっぱいだ。


う~ん、薄々は感じていたが、ベビメタは2daysの場合、2日目の方が良いんだろうな。。。ドーム然り、横アリ然り。。。


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ロンドを挟んで、メギツネ、イジメ。イジメ後に「We are BABYMETAL!」コールがあるのだが、その花道でMOAMETALが泣いている。


紙芝居を挟んでドキモ、ヘドバンギャーで、終わり。ヘドバンを歌い終わってから、例の銅鑼が出てきて、それを鳴らすまでの、MOAMETALの動きが笑えるw


この後、衣装をチェンジして召喚の儀が大々的に行われる。召喚の儀とは、日本での使命を終え、海外へ武者修行の旅に出る出陣式のようなものらしい。


かなり凝った作りの衣装に、大掛かりなセット。3人が棺桶型のスペースシャトル!?の様なものに入り、海外へ飛び立って行く・・・。

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SU-METALだけ何かが憑依してる。衣装の似合いっぷりから何から何まで、役者が違う。


最後に、LEGEND I(YUIMETAL聖誕祭)、LEGEND M(MOAMETAL聖誕祭) in EUROPEの告知があって、終焉。



「黒い夜 LEGEND “DOOMSDAY” ~召喚の儀~」
2014年3月2日(日)東京都 日本武道館

01. BABYMETAL DEATH

02. いいね!

03. 君とアニメが見たい ~Answer for Animation With You

04. おねだり大作戦

05. 4の歌

06. No Rain, No Rainbow

07. 紅月 -アカツキ-

08. Catch me if you can

09. ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト

10. ギミチョコ!!

<神バンドインスト>

11. 悪夢の輪舞曲

12. メギツネ

13. イジメ、ダメ、ゼッタイ

<紙芝居>

14. ド・キ・ド・キ☆モーニング

15. ヘドバンギャー!!

<召喚の儀>




おわりに

この時点でBABYMETALの3人の平均年齢は14.7歳。女性歌手の武道館最年少記録となった。


全体的には、一生懸命・全力投球というよりは、何とかしてこの公演を成立させることに注力し、手堅くいったように見える。SU-METALはともかく、YUIMOAの2人は動きが硬かった。すべてを見比べた訳ではないが、例えばギミチョコで言うと、LEGEND1997の出来には遠く及ばなかった。もしかしたら、ペースを気にして、フルパワーで踊っていなかったのかもしれない。それでも初日、終盤のあの混乱っぷりがあるのだから、ぶっ通しで激しく踊って歌い続けることが如何に大変なことかがわかる。


もちろん、すべては勝手な憶測である。たまたま体調が悪かっただけかもしれないし、他にも考えられる要因などいくつでもある。


武道館や、Wembley、東京ドーム。節目となるようなビッグな会場での節目となるステージでは、BABYMETALの本体とも言うべきYUIMOAの動きが、無難になってしまうような気がしている。躍動感や実験的な動きがなくなる。ちなみに、SU-METALにはその辺りの話は関係ない。


当時であれば十二分に楽しめたであろうこの武道館の映像だが、今を知っている身としては、純粋に歌とダンスというパフォーマンス自体には、大きな見所がある訳ではない。YUIMETALは2015年が神だし、SU-METALは今が神だからだ。


ただ、ストーリーとして、前回のLEGEND 1997があって、この武道館があって、この何か月か後にForumがあると考えると、十分に楽しめる。


シアトリカルな要素をできるだけ排して、生歌・生バンドで勝負した。2日間が終わって、結果、何とかスタート地点に立てた。正式なロックバンド、メタルバンドの誕生とも言える記念すべき公演でもある。


そして次は、ついに海外、LIVE IN LONDONだ。この武道館までは今までいた沢山のアイドルと、ある意味では同じ道。この先の海外での勝負が、本当の意味での試金石と言えるかもしれない。



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