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【BABYMETAL】LIVE IN LONDON ~ 初めてのワールドツアー

Blu-rayでBABYMETALの過去を振り返るシリーズの第4弾。


LIVE IN LONDONは、初めてのワールドツアーを行った年の、ロンドンでの2公演を収めたもの。

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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO640, Photo by eto

LIVE IN LONDON

この2017年6月末現在、BABYMETALはLA PalladiumでのワンマンとKORNのサポートツアーを終えたところ。7月から始まるキツネ祭りまで、しばしの休息だ。


Palladiumは、予想通りの盛り上がりっぷり。FDTDの初公開~RoRの流れは鳥肌モノだった(ライブで見ていて本当に鳥肌が立った...)。ファンカムも相当数生まれたようだが、3rdアルバムの付録にでもなるのだろうか、プロのカメラが結構な数入っていたようだ。


そのあとのKORNツアーも、屋外での日が高い時間での出演もあったため、鮮明なファンカムがこれまた沢山上がっていた。アメリカ人の反応も上々な様だし、何よりも、YUIMETALの体形がやっと元に戻ったようで、安心した。


さて、今回Blu-rayで振り返るのは、2014年のロンドン公演。Blu-rayのきちんとした映像・音で見るのは初めてだが、YouTubeなどで断片的に見たり、WemblyのLV前やNHKでやってたのを見たりで、一度は目にしたことのあるものだ。


前回の武道館2daysをなんとかやり通したチームBABYMETAL。ただ、武道館のクオリティーのままでは世界に通用しない、とは言わないが、旋風は巻き起こせない気がする。そこまでには達していない気が。


2つの公演の模様が収められており、一つ目は7/7の The Forum。YUIMOAはさくら学院の最上級生となった。武道館から4カ月、この短い期間にどんな進化を遂げるのだろうか。そしてもう一つが、そこから更に4カ月後、11/8に行われたのO2 Academy Brixtonだ。


ちなみに、このBlu-rayは、Import版が存在し、かなり安い価格で手に入る。レートの関係からか価格が変動するようだが、少し前に自分が買ったときはamazonで2,045円だった。





The Forum

BABYMETALの初ワールドツアーは、武道館の最後にあった召喚の儀で告知があった。そこで発表された、LEGEND "Y"-YUIMETAL聖誕祭、LEGEND "M"-MOAMETALL聖誕祭は、このForumのそれぞれ6日前と4日前に、フランスとドイツで地味に行われた。海外だと色々と段取りが上手くいかないであろうことは想像がつくが、なんだか聖誕祭がきちんと映像化もされずにサラッと流されてしまったようで、若干のモヤモヤが残る。


さて、この日のForumでの公演、2日前に例のSonisphereでの海外初フェスを終えて、どんな気持ちで臨んだのだろうか。会場は2300人収容のライブハウスで、満員の模様。広さ的には、Zepp DiverCityと同じくらいだ。


オープニングムビーの時からえらい盛り上がりだ。どうしてだろう。どうやってBABYMETALを知ったのだろう。毎度のことながら、人々がどうやってBABYMETALを好きになって、なぜこんなに熱狂しているかが分からない。しかも、今回は海外だ。しかもロンドン。9割5分は白人の方々。



もう1曲目のBABYMETAL DEATHからこの盛り上がりって...。


YouTubeのPVを見てBABYMETALを知ったくらいじゃ、こんなに熱狂するとは思えない。まさか、皆、Sonishereに行ったとかなのかな?


このForumは、3人のコンディションが良いことに加えて、映像がビックリするくらいに綺麗だ。カメラワーク、ライティング、編集、どれをとっても素晴らしい。

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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1600, Photo by eto


武道館の時とは、明らかに違って見える。3人とも、シュッとして洗練されたように見える。この4カ月間での鍛錬の成果だろうか。このたった1週間のツアーを通じての成長もあったのだろう。メタルなのに可愛いというギャップが大きな売りの一つであるBABYMETAL。その可愛い部分を主に担当しているYUIMOA。大人になっても可愛いのだろうが、この、子供から大人に変わる途中の僅かな期間、ダンスは大人レベルで踊れて、容姿が大人になり切っていないほんの僅かなこの期間のステージが、見事な映像で捉えられているのは、本当に素晴らしい。


BMD~いいね~ウキミまでは正に神映像。特にYUIMETALがヤバい。ヤバすぎる。そのあとのロンド・おねだりは個人的にちょっと小休止できる感じ。


そしてそのあと、個人的にこの公演のハイライトが、CMIYC~紅月~4の歌。Catch meはBABYMETALの魅力を最大限に引き出す神曲で、それが良く分かっているのか、オーディエンスの盛り上がりも最高潮。特にカメラで良く映る最前とモッシュピットの中の弾けっぷりが凄い。そこからの紅月でSU-METALの歌声とその姿に痺れまくり、放心状態、4の歌で最終解脱w、だったのではないだろうか。

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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1600, Photo by eto


このForumでの紅月は、BABYMETALの全アクト・全曲の中で、去年まで個人的にNo.1だった。ちなみに、今のNo.1はドームのAMORE。


今回は、観客が映されることが多い。今まで見た日本でのライブの映像との一番の違いかもしれない。その表情を見るのも楽しみの一つ。外人さんは絵になる。これが全て日本人だとすると、そうはいかない。なんでだろう。


そのあと、メギツネ~ドキモ~ギミチョコをノンストップで駆け抜け、一旦SEE YOU。流石に、最後のギミチョコではMOAMETALの疲れが目立った。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1600, Photo by eto

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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1250, Photo by eto


アンコール後に、ヘドバンギャー、イジメをやって終演。最後の挨拶での、SU-METALの満足しきった顔とYUIMETALの照れて恥ずかし気な顔の対比がとても印象的だった。


BABYMETALというもののコンセプトのコアにマッチした最高のタイミングでのライブで、余計なものの入り込む余地のない、何物にも代え難い空気感で、完璧に近いライブ。このForumだけは、決して越えられないであろう珠玉の名作だろう。時間は短いが、全く短さを感じさせない。



BABYMETAL WORLD TOUR 2014 in London at The Forum 2014/7/7 セットリスト

01. BABYMETAL DEATH

02. いいね!

03. ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト

04. 悪夢の輪舞曲

05. おねだり大作戦

06. Catch me if you can

07. 紅月 -アカツキ-

08. 4の歌

09. メギツネ

10. ド・キ・ド・キ☆モーニング

11. ギミチョコ!!

<ENCORE>

12.ヘドバンギャー!!

13.イジメ、ダメ、ゼッタイ





O2 Academy Brixton

Forumから4カ月が経った。そして再びLondonへ。ここ、O2 Academy Brixtonは、Forumの倍以上の約5,000人収容のライブハウス。それが超満員。


4カ月の間に世界各地でフェスやワンマンのライブをこなしたBABYMETAL。LADY GAGAのオープニングアクトを務めたのもこの期間だ。


セトリはForumとほぼ同じ。アルバムを一枚しか出していなから当然なのだが、でも、それでも楽しめる。それは、各公演毎にその時だけの姿を見せてくれるから。


ただ、残念ながらこのBrixton、Forumと比べて映像があまり良くない。別の人(会社?)が撮るだけでここまで違うのか。それにしても、殆どアップの映像がないのが残念すぎる。


それでも、YUIMETALの自信に満ち溢れた表情は良く分かる。


Brixtonのライブは、自分がNHKのBABYMETAL現象で見てBABYMETALが大好きになった記念すべき映像。始めた見た時と違い、今こうして改めてみると、全く違った見方ができる。


YUIMETALの調子が一際良い。リラックスした感じ。forumと違って硬さがない。この4カ月の間で何かを掴んだのだろう。さくら学院への愛が人一倍強いことで知られる彼女だが、最終学年となり、あと4カ月で卒業なのも、大きく影響していることだろう。


YUIMETALは2015年の上期、卒業式の前後数カ月だけ、覚醒して異常にダンスがキレている。それが、どの段階で覚醒したかが今のところはっきりしていなかった。だが今回、このbrixtonで、その「兆し」が微かに見て取れた。さくら学院卒業の時期に向けて、心身ともに充実した日々を過ごしていたのだろう。


そして何と言ってもこのBrixtonのライブ、ドラムがいつもの青山さんと違い、前田さんなのだ。一打一打のキレが良く、ビジュアル的にも自前のロン毛が超格好良い。青山さんはまろやかでまとまりがある感じだが、前田さんは尖っていてズンズン来る感じ。特にツーバスのキレがヤバい。何かにとり憑かれたようにドラムを叩くその姿は、正に神バンドの名にふさわしい。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1600, Photo by eto

CMIYCの鬼ドラムソロなんかは、今までの全ての神ソロの中で、個人的にダントツNo.1だ。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO2500, Photo by eto


BABYMETALは見所が多すぎて、1回見ただけでは全く消化できない。例えば、SU-METALの歌声と前田さんのドラムを同時に堪能することは、難しい。意識が同時に向かない。全ての要素をしゃぶり尽くすならば、最低でも5回くらいは見る必要がある。


曲は進み、アンコール後のヘドバンギャーの最後でドラが出てきて、SU-METALがそれを叩いて、METAL RESISTANCE EPISODE Ⅱが終了。そして長い紙芝居を挟んで、RoRの初披露。KOBAMETALによると、YUIMETALがこの曲をここで披露することを望んだから、ここLONDONでの初披露が実現したのだそうだ。そう知っていて見ると、YUIMETALの自信に満ち溢れた表情が余計に突き刺さってくる。

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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1000, Photo by eto


間違いなくこの公演のハイライトは、このRoad of Resistance。紙芝居で新曲が披露されると知って歓喜する観客、始まる前の期待に満ちた緊張感、SU-METALの歌、YUIMOAのダンスとシャウト、前田さんの鬼ドラム、それに加えて観客のシンガロング。終わってからの3人の挨拶からそのあとの余韻まで、全ての要素がギュっと詰まった、一期一会の物語。


最後に映る観客の顔が全てを物語っている。今回もライブも、BABYMETALの大勝利だ。



BABYMETAL BACK TO THE USA/UK TOUR 2014 - 2014/11/8 at O2 Academy Brixton セットリスト

01. BABYMETAL DEATH

02. いいね!

03. ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト

04. 悪夢の輪舞曲

05. 4の歌

06. Catch me if you can

07. 紅月 -アカツキ-

08. おねだり大作戦

09. メギツネ

10. ド・キ・ド・キ☆モーニング

11. ギミチョコ!!

12. イジメ、ダメ、ゼッタイ

<ENCORE>

13. ヘドバンギャー!!

14 .Road of Resistance



この公演を、また別の側面から見られる映像。主人公の彼は、Blu-rayの映像にも沢山登場している。




おわりに

たまには失敗したり大きく躓いたって良いと思うんだけど、今回もBABYMETALは期待以上の出来栄えに終わってしまった。


BABYMETALがほかのバンドと大きく違うのは、短期間でどんどん変わっていく、というところだ。何せ全員がまだ10代という若さ。顔つきも体形もパフォーマンスの質も、毎回少しずつ違う。


今まではSU-METALがBABYMETALを引っ張ってきていた。だが、ついに、この初の海外ツアーという檜舞台で、YUIMETAL、MOAMETALがSU-METALに追いついた。ダンスが、歌が、とかそういった部分の話ではなく、存在感というか、個人のパフォーマンス・魅力で、追いついた。そんなことを、個人的には強く思った。


あと、Blu-rayを見て、それ自体はやはり素晴らしかったのだが、正直、一番気になったのは、今との違い。先日のPalladiumやKORNの前座などをファンカムで見る限りでのことだが、YUIMOAが大人しくなったな~ということ。


まあ、実際にもう大人と言っても良いくらいの年なのでで、そうなるのは仕方のないことだけれど、元気はつらつ・子供っぽい無邪気さとハードなメタルの対比が大きな売りであると思っていたので、3年前と比べて、無難で大人しいYUIMOAを見て、色々と思うところがあった。


2017年今現在のBABYMETALはSU-METALが引っ張っているように自分の目には映る。YUIMOAは、ライブ毎に大きくパフォーマンスが変化することもなく、あまり良くない意味で安定してしまった。あと、MOAMETALが若干痩せてYUIMOAに少し肉が付いたようなので、ほぼ同じような体形になった。ダンスのレベルも同じくらいだ。勿論、色々な事情があっての今の状態なのだろうから外野がとやかく言ってもただの下世話な話なのだが、体形とか表情、動きから、勝手な妄想をついついしてしまう...。


2017年~2018年は、このあと国内ツアーやらアニメやらSU-METALの成人式やら、そして恐らく3rdアルバムやらが待っている。これからのBABYMETALは、特にYUIMOAの変化に注目して見ていきたい。特に、先日のアミューズ株主総会の話ではないが、YUIMOAが高校を卒業する来年の春以降が今から楽しみだ。2018年の夏には、今とは結構違うBABYMETALが見られる気が、何となくしている。


話が若干それたが、そんな訳で、LIVE IN LONDONはBABYMETALのBlu-rayの中でもトップクラスの名作だ。かけがえのない瞬間が、克明に記録されている。今回ちょこっと感想を書いたぐらいじゃ、全くその数分の一も伝えられないくらいに。


次に見るBlu-rayは、2015年の日本での3公演、TRILOGYだ。海外での武者修行を経た3人が、どう変化していくのか。さくら学院を卒業したYUIMOAのパフォーマンスに変化はあるのか、SU-METALはどっちに行くのか。チームBABYMETALはどんな仕掛けを用意しているのか。その辺りに注目して見ていきたいと思う。



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