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【ステンドグラス制作】赤いケイムランプ【その6・完成】

前回で組みが終わり、今回で完成です。


出来不出来はさておき、やっと終わった~っ、という感じです。

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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/4.0, ISO2000, Photo by eto

全面ハンダ - The entire surface of the solder

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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/2.0, ISO1000, Photo by eto

先に表を全面ハンダしますが、その前に裏側の様子を確認し、裏側のケイムとガラスを少々整えておきます。


表を全面ハンダする前の方が、裏側のケイムのズレの修正などをし易いのです。


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SONY DSC-RX1R , 1/320, f/4.0, ISO100, Photo by eto

ハンダをする前に、ケイムの縁を全て潰します。そして、スチールや真鍮のブラシで、ケイムの表面を良く磨いておきます。ハンダの乗りを良くするためです。そこまで終えたら、表のハンダです。


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SONY DSC-RX1R , 1/200, f/5.6, ISO100, Photo by eto

下からハンダをしていきます。ハンダする箇所を、その都度全てを水平に出来れば良いのですが、現実的には難しいところです。斜面にハンダを流すような感じになります。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/4.0, ISO250, Photo by eto

表のハンダが終わりました。


裏のハンダを行う前に、全体の歪みをチェックし、出来るだけ修正しておきます。裏をハンダする前であれば、ある程度の歪みは直ります。






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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO5000, Photo by eto

続いては裏です。ケイムの縦横のラインを全て合わせ、ケイムを潰し、ブラシでケイムを磨きます。


裏側はラインが全く揃っていないため、ここでかなりの労力を使います...。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/4.0, ISO2000, -0.3EV, Photo by eto

丸い真鍮のやつも、忘れず付けます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/4.0, ISO2500, -0.3EV, Photo by eto

こんな感じですね。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO3200, -0.3EV, Photo by eto

形状的に、裏側のハンダはかなり大変です。


今回は13~15段目の裏のハンダを行っていなかったので、ここで行います。内側に丸まっている部分なので、ケイムのラインをきちんとチェックすることもままなりません。上側(1~11段目)を組む前に、ハンダをしておければ良かったのですが...。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/4.0, ISO2000, -0.3EV, Photo by eto

裏側はあまり目立たないので、追い込むのも程々にしておきます。


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SONY DSC-RX1R , 1/125, f/4.0, ISO100, -0.3EV, Photo by eto

コテを上手く当てられなかったり、なんだりで、こんなにデコボコに・・・。


一番上のキャップの部分は、裏側も肉厚にハンダを盛ります。キャップだけでこの重さを支える訳なので、重要な処理です。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1000, -0.3EV, Photo by eto

裏表、全てのハンダが終わりました。


ハンダを両面に流すと、溶けたハンダがガラスとケイムの間に流れ、ガラスは完全にホールドされ、ガラスのカタつきもなくなります。





仕上げ・完成 - Finish to Completion

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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO4000, -0.3EV, Photo by eto

硫酸銅の水溶液によるケイムの腐食です。今回は硫酸銅の原液に対して、水7:硫酸銅3くらいで行います。


ハンダの部分の凸凹が多いので、スポンジを使って溶液をゴシゴシと擦り込み、隅々までしっかりと腐食させます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/3.5, ISO3200, Photo by eto

今回も結構黒くなりました。もう少し薄くても良いかもしれません。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/4.0, ISO1000, Photo by eto

乾燥後、早速吊るしてみます。ケイムを黒くしただけで、かなりダークな感じになってしまいました...。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/4.0, ISO1000, Photo by eto

完成です。手探りで進めた感もありますが、4か月ほど掛かりました。。。





ギャラリー - Gallery

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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/2.0, ISO320, Photo by eto

光が入れば、綺麗にガラスの表情が出ます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/3.5, ISO3200, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/4.5, ISO1250, Photo by eto

100Wの電球を使っています。ワット数が違うと結構見え方が違います。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/2.8, ISO160, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/4.0, ISO2500, Photo by eto

上から見た方が綺麗かもしれません...。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/2.8, ISO320, Photo by eto

ぼやかすと綺麗です。


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SONY DSC-RX1R , 1/100, f/4.0, ISO100, Photo by eto

真下から。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/4.0, ISO400, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/3.5, ISO800, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/2.0, ISO400, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/2.8, ISO400, Photo by eto





振り返り・反省点 - Reflection

思うことは山ほどありますが、とりあえず思いつくところを。


デザイン

クリアのリップルを使って柄を入れた箇所と、他の赤い部分のコントラストがちょっと強すぎましたね。イマイチしっくりこなかったです。あと、一番下の突起が、思ったほど目立たなかったです。


上から見ると綺麗なんですが、吊るすと、上側の細かい感じが良く見えないんです。やはり、一番綺麗なところが目立たないのはちょっと寂しいです。上に行くにつれ徐々に細かくなるデザインは、成功とは言えませんね。もっとシンプルで単純な方が良さそうです。

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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/4.0, ISO400, Photo by eto


ガラスの種類が多すぎた

ガラスを並べてみた時から予想はついていましたが、やはり種類が多すぎ、雑然としてしまいました。下品でまとまりに欠けます。


ただ、どのガラスがどんな発色なのかは良く分かりました。その点は大きいです。大いに次に活かせます。


形の歪み

かなり手間と時間を掛けて修正しましたが、結構歪んでます。横から見た時に良く分かります。


一番の原因は組み方が悪かったことです。それ以外にも、寝かせてハンダをする時にも、それだけで作業台との接点の部分が潰れてくるので、歪みます。今回のは重いので、それが顕著です。どう置いても支点になる部分が歪むという…。


あとは、一番下の尖った部分ですね。これも、作業台の上に置くと支点になって、内側に曲がってしまいます・・・。8つの突起だけでは支えきれないほどの重みなのです。あぁ...。


上が逆に反っており、側面のカーブが切り替わるところのカタチを出すのが難しく、それも歪みの原因になっています。


進め方

色々と手順が上手くなかったです。例えば、組む順が駄目で歪んでしまったり、ラインを揃える前にケイムを潰してしまったり・・・他にも沢山あります。


もう少し工夫して、歪みが出辛い、綺麗に早く組める方法を見つける必要があります。


難しい

彫刻家の苦労が良く分かりました。基準がなく、正円をフリーハンドで沢山描くような作業を延々と繰り返しているかのようでした。


おかしいところがあったとして、それを直す前に、先ず「気付く」必要がある訳で、観察眼、デッサン力がもっと必要です。


時間が掛かる作業の途中で嫌になってきて、消化試合のようになってしまうこと程辛いものはありません...。

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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO500, Photo by eto


その他。

・一番上のキャップが小さすぎかもしれない。バランスがちょっと良くないというか。あと、そもそも上のキャップの大きさが全く合わなかった(原因不明)...。

・ルーター作業に時間を取られ過ぎた。ガラスを正確に切ってルーターの使用を最小限にし、途中でもたつかないようにしたいところ。

・リップルは厚みがあり過ぎて組むのが大変。辛すぎた。これも歪みの原因の一つだと考えている。


良かった点

・パネルも含めて、恐らく技術的にこれより難しいステンドグラスを作ることはないだろうと思う。大変さが良く分かった。難し過ぎると人は傷付く。

・歪みはあるものの、ほぼ設計通り、イメージ通りの形になった。つまり、製図は正しかった。

・一応完成した。





かなり勉強になったのは確かなので、次に大いに活かせそうです。


間が空くと色々と忘れてしまいそうなので、直ぐに次のを作りたいと思います。


当たり前ですが、全ての作業をきちんとやることの重要性を再認識しました。そうでないと、良いものは作れないのだと。 Go ahead !



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