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ケイムで立体を組む-小形ランプシェード【後編】

【前編】に続いてケイム組みの立体です。


今回は、組み~完成まで。


前回からかなり時間が経ってしまいましたが、なんとか。。

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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO2000, Photo by eto

組み - Assembly

机に直接釘を打つので、ベニアを買ってきてその上で組むことにしました。


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SONY DSC-RX1R , 1/250, f/5.6, ISO100, Photo by eto

組む前にガラスの形を整えます。今回はルーターがないので、石のやすりとガリで整形。


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SONY DSC-RX1R , 1/200, f/5.6, ISO100, Photo by eto

ちなみに、この方法は異常に時間が掛かるので全くオススメできません。素直にルーターを買いましょう。。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO2000, Photo by eto

ガラスの形が整ったら、早速組んでいきます。先ずは下から2段目だけを平組みします。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1250, Photo by eto

このような感じで、一本のケイムに、ガラスとガラスと同じ長さのケイムを差し込んでいきます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO800, Photo by eto

12枚揃ったら、反対側にも長いケイムを差し込みます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1000, Photo by eto

ケイムの接点をハンダ付けします。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO2500, Photo by eto

この段階では、まだ仮止めのハンダで大丈夫です。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1600, Photo by eto

全てのハンダ付けが終わったら、ケイムを曲げて丸くしていきます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO2500, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1000, Photo by eto

両サイドは、平組の段階でこのようにケイムを余らせておき、この段階で余分なケイムを切り落として合体させます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/6.3, ISO2000, Photo by eto

下から2段目が組めました。この段階で、しっかりと形を円形に整えます。


上のように、実寸に拡大した12角形の形に合わせてみると良いでしょう。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1600, Photo by eto

次に、一番下の段を組みます。ケイムとガラスを交互に差し込んでいき、その都度ケイムをハンダで仮止めします。ケイムとガラスの間に隙間ができないよう、しっかりと形を意識して組んでいきます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO640, Photo by eto

平組の際もですが、今回はケイムをケイムに差し込むので、このように差し込む側のケイムの端を少し潰します。差し込まれる方のケイムは、逆に広げておきます。


また、垂直線に対するケイムの傾きに応じてケイムの端の断面を斜めにしておくと、差し込みやすく、きっちり奥まで差し込めます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1600, Photo by eto

縦のラインが組めました。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1600, Photo by eto

次に、ランプの一番下になる部分にケイムをグルっと差し込んでいきます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO2000, Photo by eto

差し込んだら、ハンダで仮止めし、逆さまにします。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO2000, Photo by eto

次は3段目を組んでいきます。縦に一番上まで通したケイムと3段目のガラスを、交互にハンダで仮止めしながら差し込んでいきます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/2.0, ISO320, Photo by eto

3段目のガラスを入れ終わった段階です。


形の歪みを気にしながら、慎重に進めていきます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1600, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO200, Photo by eto

続いて2段目です。ここは、横のケイムを通しながら組んでいきます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO500, Photo by eto

2段目が組めました。ケイムの接点を仮止めするためにケイムを潰し、ハンダ付けします。どの段目を組む際も、ハンダ付けの前にはしっかりと形を整えます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO125, Photo by eto

次は1段名です。2段目もそうですが、横に入れるケイムは、ガラスと同じ長さに切り、端を潰します。その際、ケイムはガラスに合わせて台形にします。


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SONY DSC-RX1R , 1/125, f/5.6, ISO100, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/100, f/5.6, ISO100, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1250, Photo by eto

1段目が全て組めました。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO800, Photo by eto

同様に、ケイムの接点を平らに慣らして、


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO2000, Photo by eto

ハンダ付けします。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO2500, Photo by eto

この段階で、一番上の余った縦のケイムは、ガラスの面に合わせて切っておきます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO2000, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1600, Photo by eto

一番上の部分に、ハンダで仮止めしながらケイムをしっかり開いて差し込みます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO2000, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1000, Photo by eto

全ての接点をハンダで仮止めできました。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO2500, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1250, Photo by eto

一番上に付けるパーツです。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1000, Photo by eto

今回はたまたまサイズがぴったりでした。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1000, Photo by eto

ハンダ付けする前に、前面にハンダを流しておきます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1600, Photo by eto

この状態で、パーツとケイムをしっかりハンダ付けします。


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SONY DSC-RX1R , 1/125, f/5.6, ISO100, Photo by eto

ここまでこれば、完成イメージがはっきりとします。


全面ハンダ - The entire surface of the solder

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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO400, Photo by eto

今回は、全面にハンダを流します。ハンダ付けの前に、表側のすべてのケイムの端をヘラなどで潰してガラスに密着させておき、ケイムを真鍮のブラシでしっかり磨いてハンダの乗りが良くなるようにしておきます。その状態でハンダを流します。


ハンダを綺麗に流すには、ケイムの表面の錆や汚れを除去しておく必要があります。表面の状態がとても大事です。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO500, Photo by eto

良く溶けたハンダは斜面を流れます。傾斜が強すぎるとハンダが流れ落ちてしまうので、工夫して綺麗にハンダを流します。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1600, Photo by eto

表面のすべてにハンダを流し終えました。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1250, Photo by eto

裏面も同様に全面ハンダを施します。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1250, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1250, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1000, Photo by eto

裏面の全面ハンダが完了しました。


仕上げ - Finish

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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1600, Photo by eto

ハンダを終えたら、真鍮ブラシで表面・裏面を良く磨き、表面の状態を整えます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1250, Photo by eto

そして、水と中性洗剤でフラックスなどの油汚れをしっかりと取り除きます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/2.0, ISO200, -0.3EV, Photo by eto

今回は試作ということもあり、ケイムを黒く腐食させる処理は行いません。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/2.0, ISO160, -0.3EV, Photo by eto

その代わりに、馬毛のブラシでしっかり磨き上げて、出来るだけ黒くしておきます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/2.0, ISO160, -0.3EV, Photo by eto

そして、最後にこのようなパーツを組み込んで完成です。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/2.0, ISO125, -0.3EV, Photo by eto


完成 - Completion

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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/2.0, ISO500, -0.3EV, Photo by eto

宙に釣ると結構小さく見えます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/2.0, ISO800, -0.3EV, Photo by eto

光をともせば、あまりケイムの色は関係ないですね。腐食させなくとも黒く見えます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/2.0, ISO320, -0.3EV, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/2.0, ISO200, -0.3EV, Photo by eto






振り返り・反省点 - Reflection

いろんな工具や部材がなかったため、異様に時間が掛かってしまいました。特にケイムが途中で足りなくなったのが痛かったですね。同じケイムを手に入れるまでに時間が掛かりました。


出来上がったものを良く見ると、形が少し歪んでおり、違和感があります。すべての工程を抜かりなく丁寧に進めることが、当たり前ですが大事です。そしてそれ以前に、歪みを正確に見抜く目がとても大事です。絵を描くのと粘土か何かで立体をつくるのは、難易度がまるで違います。それと同様に、ステンドもパネルと立体では、当然立体の方が難しい訳です。


歪みを抑えるために、土台となる平で組んだ2段目は、円形にした後すぐ両面に全面ハンダをして形を固定した方が良かったですね。


今後は、もっとピース数を増やして、デザインも凝ったものにしたいです。勿論ガラスも工夫して。その際、一番下の形をどうするかがカギな気がします。今回のは、一番下がスパっと味気なくなっていて、ちょっと寂しいんですよね






総じて、試作品としてはまずまずの出来かと思います。


今回の反省を大いに踏まえて、次回は作品と呼べるレベルのものに仕上げられればと思います。


乞うご期待!




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