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ステンドグラスデザインについての考察-01

ステンドグラスの良し悪しを決めるのは何なのでしょうか?


ちょっと真剣に考えてみます。

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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO1600, Photo by eto

ステンドグラスの要素と重要度

ステンドグラスの要素と重要度を円グラフで表してみました。


ステンドグラスの良し悪しとは、見た目が良い感じかどうか、ということです。細かい箇所の作り、という職人的な意味ではなく、一般の方が見て良いと思うかどうか、という観点でのものです。


まあ・・・どこをどう考えても、デザインとガラス選びが大事な訳です。ガラスは、ガラスありきと言うより、デザインが決まった上でそのあと選ぶことが多いので、まあやっぱりデザインが大事だと思うのです。

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デザイン

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デザインには、大きく分けて2つ要素があるかと思います。先ず1つ目は、左のような「線」です。


これはケイムや半田に当たる部分です。基本的に線の太さは一定で、単調になります。また、区切られた部分は切れるガラスの形である必要があり、それも線に影響を与えます。


大きな作品の場合は、補強のための縦線・横線が入ってきます。また、ケイムの太さに差をつけるデザインの場合はこの段階でデザインがに反映しておきます。


・・・そんな様々な制限がある中で単調な線を使っていかにデザインするかが、ポイントです。


抽象的なのは得意ですが、線が一定のため、具象的・写実的なものは苦手です。油断すると途端に幼稚になってしまいます。


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デザインのもう一つの要素は、「色」です。実際のガラスとは色が違いますが、大まかな配色を決めます。


実際の色はガラスの色になるので、ここでは色の方向性がわかれば良いです。また、極端に派手なテクスチャの場合はこの段階でデザインに反映しておきます。


ここまでは机上かパソコンの上での作業です。


余談ですが、デザインの段階で、色を実在のガラスの色で表示できるソフトが存在します。GLASS EYE 2000と言う、アメリカの会社が作っているステンドグラスデザイン専用のソフトです。また機会があればご紹介します。


ガラス

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当然ですが、ガラスは大事ですね。色やテクスチャは当然ですが、光の透過性も、透明・半透明・不透明(乳白色)とあり、その組み合わせは無限にあります。


単に一つ一つのガラスは当然ですが、それを組み合わせた時に現れる関係性が大事です。


ガラスはデスクの上に置くのと光に通すのとで見え方が違います。また、実際に組まれて黒いケイムにはさまれると見え方が違うため、その点も考慮する必要があります。


その他

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ケイムの表面がフラットかラウンド(半円形)かで、結構見た目は違います。ただ、遠目には全くわかりません。


半田は、ランプなどのカッパーを使って作られたものではある程度重要です。ただ、光を通して見る時にはそんなに気になりません。また、作る側の人・同業者は半田の出来不出来で制作者の腕を判断したりしますが、正直半田なんて一般の人は見ないですね。特にケイムのパネルなんかでは。ただ、さすがにラインが揃っていなかったり、左右対称デザインなのに実際は左右対称になってない、とかはナシです。


パテの入り具合やケイム・半田の染まり具合、クリーニングでどこまで綺麗にしたか等は、作品の見た目への影響は微々たるものです。



デザインとガラスが決まっていれば、最低限の技術を持った人ならば、正直誰が作っても、見た目には同じようなものができます。(耐久性や細部の品質には差が出ますが。)





兎に角デザインが大事

つまり、結論として、兎にも角にもデザインが大事な訳です。


従って、どんなデザインが良いか、どうデザインしたら良いかを追求する必要があります。

ではどうしたら良いのか?


先ず考えられるのは、ステンドグラスを絵画としてとらえ、構図という観点で考えることです。それならば、書籍等もあるので参考にすることもできます。

次に色です。これも色彩論やカラーコーディネイトの本で学べそうです。


あとは、自分が良いと思ったデザインについてなぜ良いと思ったのか?を分析していく作業も有効な気がします。言葉にならないものを何とか言語化する作業ですね。


そして最後は、経験とセンスやインスピレーションのような何かを駆使する感じでしょうか。

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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/9.0, ISO2000, Photo by eto

これからは

書籍で学べることは学び、あとはIllustratorで色々とシミュレーションしてみようかと思います。学んだことやシミュレーション結果はこのブログでアウトプットしていきます。


あとは、当たり前ですが、ガラスに触れ、作品を見て作って経験を積むことですね。特にガラス選びはモノを実際に見て目を養う必要があります。

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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO1000, Photo by eto




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