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【ステンドグラス探訪02】スカイワードあさひ

【ステンドグラス探訪】シリーズの第2弾です


今回は、愛知県尾張旭市にある「スカイワードあさひ」という建物に人知れず設置されている謎の!?ステンドグラスをご紹介します。

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SONY DSC-RX1R, 1/1600, f/5.6, ISO100, -0.7EV, Photo by eto

スカイワードあさひ

この建物、実は実家の近くにあるんです。立ったのは結構前で、今ままで何回か言ったことがあるのだけれど、ステンドが付いてるなんて最近知りました。それもステンドグラス職人の知り合いの人に教えられて。。


きっと一般人は誰も知らんのだと思う。この高度情報化社会と言われて久しい今日に、ググッても何も情報出てこない。


設置場所も目立たないところで、その上、残念ながらステンドが建物にあんまり調和してないし・・・orz。

スカイワードあさひは愛知県尾張旭市にある公共施設。


1992年(平成4年)、市政施行20周年を記念して城山公園の一角に開館した。展望室や天体観測施設、民俗資料の展示室などがある。公園は市のほぼ中央に位置する桜の名所で、毎年4月にはさくらまつりが催される。


かつてはスカイワード内に市役所の出張所が置かれ、住民票などの交付や市税の納付受付も行なっていたが、2009年(平成21年)3月で廃止された。

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SONY DSC-RX1R, 1/250, f/8.0, ISO100, Photo by eto

ほら、気付かないでしょ?





玄関にある2枚のステンドグラス

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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO320, 0.3EV, Photo by eto

建物正面の自動ドアから入って、左側。こんな感じで壁に収まっています。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO160, 0.3EV, Photo by eto

近付いてみると。。


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SONY DSC-RX1R, 1/100, f/5.6, ISO100, 0.3EV, Photo by eto

そして振り返って後ろ、つまり入り口の右側にも同じものが。全くラインが同じなので、左右のパネルとも同じ下紙を用いて作成したのでしょう、おそらく。なかなか変わったデザインですね。個性的です。

大きさは、W300mm、H900mmくらい。そんなに大きくはありません。


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SONY DSC-RX1R, 1/250, f/4.0, ISO100, 0.3EV, Photo by eto

ガラスは、ベースがグルーチップで、それ以外は全てアンティークです。ランバーツでしょうか。


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SONY DSC-RX1R, 1/125, f/4.0, ISO100, 0.3EV, Photo by eto

そして、このアジサイの花のような部分、


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/4.0, ISO125, 0.3EV, Photo by eto

なんと立体になっています!この部分はカッパーですね。手が込んでます。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/4.0, ISO125, 0.3EV, Photo by eto

しかし、立体ならではの・・アジサイ中の左下のところで虫が死んだままになってます。脚長蜂でしょうか。お掃除が大変そうです。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/4.0, ISO160, 0.3EV, Photo by eto

なんか、カッパーなのに凄くラインが綺麗に出てますね。特に直角の部分がすごい。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO160, 0.3EV, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO200, 0.3EV, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO250, 0.3EV, Photo by eto

そして、このパネル、設置場所の上下左右の側面が鏡になっており、パネルが映りこんでいるんです。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO500, 0.3EV, Photo by eto

覗き込むと、ずっと続く世界が見られます。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO500, 0.3EV, Photo by eto

これは、たまたまなのでしょうか。狙ってやっているとしたら、なかなかのものです。



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SONY DSC-RX1R, 1/100, f/4.0, ISO100, 0.3EV, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO250, 0.3EV, Photo by eto

裏側です。アジサイの部分は、裏はハンダしてないように見えますね。


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SONY DSC-RX1R, 1/125, f/5.6, ISO100, 0.3EV, Photo by eto

ペアガラスになっていて、裏側には普通のフロートグラスが入っています。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO100, 0.3EV, Photo by eto

そしてこのパネル、全面ハンダしてあります。この写真だと良く分かります。仕上がりが綺麗なので、ラウンドのケイムで組んだようにも見えますが、おそらく全面ハンダではないのかと。(※全面ハンダ・・・ケイムの接点だけでなく、ケイムの上全部にハンダを流すこと。手間だが、見た目が綺麗でパネルの強度は上がると一般的に言われている。)


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO250, 0.3EV, Photo by eto

そして補強の箇所です。横に2本補強が通ってます。裏側から撮影。補強財の削り方もハンダ部分も凄く綺麗。マスキングしてハンダしてますね。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO250, 0.3EV, Photo by eto

裏側に小さく作者のサインらしきものが彫ってありました。「Loss 62 104」と書かれています。Lossは作者の名前かな。数字は不明。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO250, 0.3EV, Photo by eto

もう片方のパネルにも。こちらは「Loss 62 103」。数字がちょっと違う。

なぜか鏡文字。。


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SONY DSC-RX1R, 1/160, f/5.6, ISO100, 0.3EV, Photo by eto

余談ですが、入り口の自動ドアを入って直ぐのところにステンドがあるため、撮影の際の立ち位置によって、勝手に自動ドアが開閉する、という事態に見舞われます。


今回も、撮りながらもう何回開いたり閉まったりしたことか・・。直ぐ奥に受付があって人が居ますが、顔見れね~って感じでした。。





評価


このパネルの主役、見せ場は何でしょうか?


どうしても上下に4つあるアジサイに目がいってしまいます。そうすると、なんか視点が定まらず、散漫になってしまいます。


真ん中の、花と葉っぱを抽象したようなのも、何か気持ち悪い感じです。上から下に通っている左右の弧は正円の一部で左右対称のようなのに、それ以外がグニャグニャとしているので、統一感がないと感じてしまいます。グニャグニャなのも、もっと派手にやればまた違っていたと思いますが、なんか微妙に円に近かったりして。全部幾何学的にするか、全部自由曲線にするか、どちらかにした方がよかったのでは。


その上で、ど真ん中にドーンと、上下のアジサイに勝つインパクトのあるモチーフがこれば、もっと良くなったかなぁと思います。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/7.1, ISO160, Photo by eto


ガラスについては、グルーチップがアンティークとあまり調和していないと思います。そう思えるのは、グルーチップが自分の中で和のイメージだからなのかな。実際になぜグルーチップを選んだかはもちろん分かりませんが、大きい面積の部分のため、コストダウンのためかもしれません。だとしたら寂しいですね。


では代わりにどんなガラスが良いのか?仮にグルーチップの部分だけ他のガラスに代えるとしたら、やはりアンティーク系のガラスか、アルトドイッチェなど良いかも知れません。


・・・はい、勝手なこと言ってます。作者の方が見てたら怒られそう。。 まあでも、こんなのところで遠慮してても仕方ないので、思った通りのことを言いました。




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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/4.0, ISO125, 0.3EV, Photo by eto




でも、パネル自体のつくりはかなり丁寧でしっかりしています。ハンダの仕上がり、パテの入り具合、その他細かいところまで心遣いが感じられます。


サインは外人風ですが、全面ハンダをしていることからすると、多分日本人なのでしょう。アジサイの部分を立体にしたのも、アイデアとしては面白いですし、その部分もかなりきっちりと作られています。技術的にはお手本にしたいくらいのパネルです。




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