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【ステンドグラス探訪13】堀内ビル 後編

【ステンドグラス探訪】シリーズの第13弾です


前回に引き続きは名古屋堀内ビルの後編です。


第二堀内ビル1階のステンドと、戻って第一堀内ビルの街灯のステンドをご紹介します。

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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO250, Photo by eto

第二堀内ビル

第二堀内ビルは、第一堀内ビルの道を挟んで向かい側にあります。




今回は、その第二堀内ビル1階のステンドと、戻って第一堀内ビル1階のをご紹介します。






天井の4つのステンドグラス

1階ビル入り口の天上に4つの楕円形のステンドグラスがはまっています。これもライトボックスです。

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SONY DSC-RX1R, 1/125, f/5.6, ISO100, Photo by eto

No.1 同じ様ですが、良く見ると少しずつデザインが違います。



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SONY DSC-RX1R, 1/100, f/5.6, ISO100, Photo by eto

No.2 



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SONY DSC-RX1R, 1/100, f/5.6, ISO100, Photo by eto

No.3 微妙に少しずつ違います。わかりますでしょうか。



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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO125, Photo by eto

No.4 赤い花の数に着目すると、違うのがわかりますね。


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SONY DSC-RX1R, 1/100, f/5.6, ISO100, Photo by eto

ただ、ほとんど同じデザインなので、下紙や型紙は共通のものを使っているのだと思います。そうすれば、大幅に手間=コストが下げられます。


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SONY DSC-RX1R, 1/100, f/5.6, ISO100, Photo by eto

前回の第一堀内ビルの地下と同じようなスペクトラムのガラスが使われています。同じ人・工房が作ったのかもしれません。


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SONY DSC-RX1R, 1/100, f/5.6, ISO100, Photo by eto

赤と緑の対比は鉄板ですね。


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SONY DSC-RX1R, 1/100, f/5.6, ISO100, Photo by eto

白と青も相性が良いです。






街灯

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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO320, Photo by eto

第一堀内ビルに戻って、地下飲食店街へ通じる階段の上にある街灯です。これもケイムで組んであります。


横の看板もステンドグラスで使われるような板ガラスです。スペクトラムですね。ロートアイアンとの組み合わせ。真ん中のGourmet Avenueの部分はサンドブラストで加工してあります。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO1000, Photo by eto

通りにはこれと同じものが、いくつか付いています。






感想・評価

4枚の天上のパネルは、中途半端に写実的でした。どうせなら、もっともっと写実的にして欲しかった。そうじゃないなら、逆にもっと抽象的に・・・って、いつも同じようなこと言ってる気がしますが。


悪く言うと、素人が描いた絵のようなデザイン。形が変にシンボリックで左脳的。もっと右脳的であって欲しいです。例えば、枝の形なんかを見ると、良くわかります。ステンドの絵柄だけを見ても、デッサン力の有無がよくわかりますね。


デッサン力の有無とは、乱暴に言い換えると、ある程度のレベルの美大に通っていたかどうかです。これを作った作者かデザイナーは、きちんとした美術教育は受けてないと思われます。


かつ、あまり情熱を掛けて作った感じもしませんね。天上で目立たないからこそ、もっと密度の濃い、情念を感じるものにして欲しかった。見上げた人がビックリするような。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO100, Photo by eto

良いところとしては、帯の部分。ここだけ内側よりも薄い色を使って差を出してますね。言われなければ気付かない程度ですが、良い効果を生んでいると思います。


あと、写真ではわかり辛いですが、パネルがかなり、たわんでいます。つまり、重力の影響で下に膨らんでしまっているのです。たわんでいると、あまりステンドに見えず、何かプラスチックのように安っぽく見えます。補強を沢山すれば、たわまないようにできますが、基本、ステンドの水平置きはあまり良くないですね。


ガラスのことを言うと、もう少し光を透過させたいですね。もう少し半透明なガラスをチョイスできれば、もっと違った感じになってたと思います。全て似通った感じのオパレッセントグラスだと、安っぽい偽物に見えてしまうことがあります。ライトボックスだから完全に透けてしまうとまずいかもしれませんが、部分的に半透明にすることは出来ると思います。そうすれば、「差」が出て、のっぺりせずに済んだと思います。


最後に一つ、このパネル、写真だから綺麗に写ってますが、実物はそうでもありません。もっと地味です。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO2500, Photo by eto

連なったケイム組みの街灯たちは、誰にも気づかれずにひっそりと暗闇を照らしています。





先日、明治村に行ってきたので、次回のステンドグラス探訪は明治村の古い教会や帝国ホテルのステンドををお伝えできるかと思います。そこにはなんと、フランク・ロイド・ライトの本物がありました!


お楽しみに。



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