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【ステンドグラス探訪14】聖ヨハネ教会堂 (明治村)

【ステンドグラス探訪】シリーズの第14弾です


今回は、愛知県犬山市にある博物館明治村の聖ヨハネ教会堂をご紹介します。


この建物、国の重要文化財に指定されています。

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SONY DSC-RX1R, 1/1600, f/5.6, ISO100, Photo by eto

博物館明治村 - 聖ヨハネ教会堂

博物館 明治村(はくぶつかん めいじむら)は、愛知県犬山市にある野外博物館。明治時代の建造物等の歴史的資料を収集・公開し、社会文化の向上に寄与することを目的とする。通称「明治村」。管理運営は公益財団法人明治村。


第四高等学校(現在の金沢大学)の同窓生だった谷口吉郎(博物館明治村の初代館長)と土川元夫 (当時名古屋鉄道(名鉄)社長、後に同会長となる) の2人は、戦後の急速な経済成長の蔭で失われつつある明治時代の建築物のうち、歴史上にも文化芸術上にも価値があるものを末永く保ちたいとの意見で一致し、そのための財団設立を構想したのが「明治村」の発端である。


価値ある建築物ほど現状(元の場所)のまま保存するのがベストではあるが、1960年代当時は経済発展(新しい街づくり)が最優先された時期でもあり、次善の策として、土地開発の妨げになるなどの理由で保存が難しい(建築物の歴史的価値を認めて貰えない)ものを譲受けて移築し、その修復・保存に努めるための財団法人を1962年(昭和37年)7月16日に設立した。当初の計画では、集客に有利な東京も候補地の一つとなっており、別件で偶々買収した荒川区内の大和毛織工場跡地が当初考えられていた。なお、その土地は東京球場建設候補地となったため約2/3を売却したが、残りは子会社のニュー東京観光自動車(2006年に名鉄グループ離脱)が事業用地として保有を続けた。


1965年(昭和40年)3月18日、名鉄が用地の寄付をはじめ財政面で全面的に援助(基金拠出)し、博物館明治村は犬山市の入鹿池のほとりにオープンした。


博物館明治村 - ウィキペディア(Wikipedia)

愛知県人にはおなじみの明治村です。その中には幾つかステンドグラスの入った建物がありますが、先ずはこの聖ヨハネ教会堂をご紹介します。


聖ヨハネ教会堂(重要文化財) - 明治村


なお、明治村と銘打っていますが、全てが明治時代の建物という訳ではありません。。






正面のステンドグラス

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SONY DSC-RX1R, 1/500, f/5.6, ISO100, Photo by eto

建物正面のステンドグラスです。


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SONY DSC-RX1R, 1/200, f/5.6, ISO100, Photo by eto

なかなかの大きさ、枚数です。


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SONY DSC-RX1R, 1/320, f/5.6, ISO100, Photo by eto

なにやら、ワイヤーのようなもので引っ張られています。


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SONY DSC-RX1R, 1/160, f/5.6, ISO100, Photo by eto

パネルの数は大小合わせて約30枚です。これと同じものが、なんと左右の側面にも1セットずつあります!




側面のステンドグラス

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SONY DSC-RX1R, 1/160, f/5.6, ISO100, Photo by eto

正面のと同じようなデザインです。こちらはパネルの数は5枚だけ。


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SONY DSC-RX1R, 1/125, f/5.6, ISO100, Photo by eto

このセットが、左右の側面にに3セットずつあります。


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SONY DSC-RX1R, 1/125, f/5.6, ISO100, Photo by eto

綺麗にラインが出た精巧な作りです。ガラスは、遠いので良くわかりませんが、今では使われていないようなものばかりだと思います。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO1250, Photo by eto

ここにも。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO1000, Photo by eto

こちらにも。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO1250, Photo by eto

天上の様子。いわゆるゴシック建築ですね。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO1250, Photo by eto

竹のようなものが使われています。雰囲気たっぷりです。






感想・評価

ステンドのパネル枚数にすると100枚以上あります。なかなかの規模です。


ただ、デザインが直線と単調な曲線のみの特徴のないもので、色使いもあまりパッとせず、すべて同じような感じなので、印象にはあまり残りません。

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SONY DSC-RX1R, 1/200, f/5.6, ISO100, Photo by eto

赤と緑の色の対比は良いですが、それにオレンジが加わることにより一気にマイルド・凡庸になってしまっています。赤と緑だけの方がインパクトがあって劇的で良いかなと。そして線は、もう少しクセがあれば良いのですが、ちょっと単純ですね。


あとは、裏からの補強が丸見えで、デザインを殺しているのも残念です。もう少し、デザインに溶け込ませて欲しかった。溶け込ますとは、ケイムの裏側に補強バーが隠れるように補強するということです。別の言い方をすると、補強の線もデザインに組み入れる、とも言えます。


加えて、必要のない線もある気がします。もうちょっと整理してスッキリさせたいところです。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO640, Photo by eto

2階へ続く階段。雰囲気があります。





総じて、もう少し遊び心や何らかの圧力が欲しいところです。その方が、見る側の心が動きますから。例えば、もっと密度を出したり、シンメトリーをやめたりすると、きっともっと良くなります。


次回のステンドグラス探訪は、同じく明治村の、聖ザビエル天主堂をご紹介します。



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