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【ステンドグラス探訪17】木内保英 - 明治村

【ステンドグラス探訪】シリーズの第17弾です


今回は、聖ザビエル天主堂内で催されていた「木内真太郎ステンドグラス歴史展」より木内保英さんの作品をご紹介します。


この方は、木内真太郎さんの孫に当たる方です。

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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO2000, Photo by eto

木内保英さん

木内真太郎さんの跡を継いだ、玲光社の2代目の方ですね。


会場では以下のように説明されていました。

木内保英 昭和12(1937)年~平成18(2006)年

戦死した真太郎の長男にかわり、孫である保英は昭和25年(1950)年から後継者として若干13歳でステンドグラスの制作を始める。真太郎製作の都ホテル(京都市)、岐阜県庁のステンドグラスを補修した。


その他、島根県赤十字病院、大阪四貫島協会、北九州小倉斎場、日本基督教団和歌山教会のステンドグラスを制作している。






木内保英さんのステンドグラス

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SONY DSC-RX1R , , , ISO, Photo by eto

作品の数は2つだけです。一つ目。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO640, Photo by eto

写実的でガラスの形が複雑なこともあり、ステンドグラスには見えませんね。葉っぱの部分は絵付けがされています。ガラスは、主に使われているのがスペクトラムな気がするので、最近作られた作品っぽいです。


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SONY DSC-RX1R , , , ISO, Photo by eto

そして2つ目。


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SONY DSC-RX1R , , , ISO, Photo by eto

写真では分かり辛いですが、バックライトが時間によって切り替わることにより、見え方が変わるようになっていました。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO2000, Photo by eto

こちらも一作目と同様、ガラスが凄い形になっています。竜の緑はモトルなのでスペクトラムではないですが、それ以外はスペっぽいですね。違ってたらスイマセン。






月光窓さんのステンドグラス

木内さんとは全く一切関係ありませんが、当日、堂内でステンドグラス制作のワークショップが開催されていました。そこに飾られていた作品を勝手に!?ご紹介します。講師は、ステンドグラス月光窓さんです。

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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO800, Photo by eto

モトル模様が素敵なランプですね。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO1000, Photo by eto

どの作品もカッパーを使って組まれています。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO2000, Photo by eto

周りをスペクトラムのハンマードで囲って、中の紅葉を透かしています。こうやって撮影するのは良いのですが、それで満足して実物をあまり観察していない自分がいます。。最近いつも。だから、このランプなんかも、中がどうなっているのかが分かりません...


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/2.0, ISO400, Photo by eto

絞り解放で撮影。バックの荘厳な雰囲気と相まって綺麗ですね。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO5000, Photo by eto

ココモの石目を基調としたランプですね。写真映えします。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO6400, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO5000, Photo by eto


ワークショップが開かれた当日は、薄暗い中にステンドグラス越しの光が差し込み、堂内はとても良い雰囲気でした。





感想・評価

木内保英さんの作品は2点のパネルのみですが、ちょっと特殊な方法で作られおり、異彩を放っていました。


一応ケイムで組まれているようですが、ガラスはガラスカッターでは切れないような形のものが多いです。それらは他の何らかの方法で切れたとしても、少し力が加わるだけで割れてしまう恐れのある形をしたガラスです。


実は当日、明治村へ向かう途中で自転車がパンクし、あまり時間がなかったためゆっくりと作品を観察できなかったのですが、このパネルの謎に気付かなかったのは不覚でしたね。普通に組んだのではない気がしますが、ちょっと、どうなっているのか分かりません。普通ではない、特殊な方法で組まれているのかもしれません。ちなみに明治村は4時に閉館です。早過ぎ!最近は写真に夢中で、目の前のモノの作りを観察する方がおろそかになってしまうことが多いです。。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO800, Photo by eto

話を戻しましょう。このパネルを、ガラスを頑張って複雑な形に切って、普通にケイムで組んだとしたら凄いですね。ただ、こうやってそっと飾っておくのはよいですが、建材として使うのは難しそうです。振動でガラスがすぐ割れてしまいます。


おそらく、写実的な作品を作るためにこのような凝った作りにしていると思いますが、個人的には、ここまでやるなら、一枚の板ガラスに全部絵付けをしてしまえば良いように思います。ステンドである必要があるのかなと。ステンドグラスは、強度を出すためにガラスの形や組み方に制限のあるもので、その制約を守った上で制作するものだと思っています。


まあ、不自然なガラスの形に違和感があるのは、制作する側の人が気付くだけで、一般の方はだれもそうは思わないと思いますが。

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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO400, Photo by eto


考えさせられるステンドではあるのは確かですが、作品自体の魅力という観点では、私はあまりピンとこなかったです。もし仮に、自分が同じような技法で作るのなら、もっと写実的にして、構図にも凝って、より複雑にしたのを作ってみたいですね。




次回のステンドグラス探訪は、引き続き聖ザビエル天主堂の中で催されていた展覧会から、木内英樹さんのステンドグラスをご紹介します。この方は、木内真太郎さんの孫、保英さんの子にあたります。



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