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【ステンドグラス探訪19】ツリー - 明治村

【ステンドグラス探訪】シリーズの第19弾です


今回は、前回に引き続き、聖ザビエル天主堂から「クリスマスツリー」をご紹介します。


いささか季節外れではありますが。。

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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO4000, Photo by eto

季節外れのクリスマスツリー

このツリーは、2013年のクリスマスシーズンに、名古屋駅前のミッドランドスクエアに立っていたものですね。影絵作家の河野里美さんという方がデザインされたそうです。巡り巡って、今こうしてここ、明治村にいます。高さ4mmほど。結構な大きさです。


周りが鍛鉄の枠になっており、そこにケイムで組まれたパネルがはめ込まれて、シリコンで固定されています。一段6枚×3段でパネルの数は18枚。一番上のお星さまは鍛鉄に直接ガラスがはまっています。


一見季節外れですが、クリスマス装飾は、東方の三賢者が星に導かれてベツレヘムのイエス・キリストを訪ねた日1月6日(公現節)までや、「キャンドルマス」(2月2日、聖母マリア清めの祝日)まで飾ることがあるのだそうです。その為、聖ザビエル天主堂では、2月までクリスマス装飾を行っているらしいです。






クリスマスツリーのステンドグラス

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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO2500, Photo by eto

なかなかの迫力です。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO2500, Photo by eto

一番上の星に使われているガラスは、ココモのハンマードですね。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO2000, Photo by eto

基本はケイム組みですが、丸の中の細かい箇所はカッパーを使ってます。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO2500, Photo by eto

黒い木の台の上に載っています。中の電球を取り替えるときは、この台を一部外して中に入るのでしょう。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/2.0, ISO400, Photo by eto

このベルのオーナメントはケイム組みですね。なかなか丁寧な作りです。赤と緑のコントラストが綺麗ですね。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/2.0, ISO200, Photo by eto

今日、ここ聖ザビエル天主堂はステンドグラスの館と化しています。。






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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/2.0, ISO320, Photo by eto

ガラスはスペクトラム、ココモがメインですが、ブルズアイ、ウロボロス、ヤカゲニ、オセアナ等々、色々使われています。アンティークは、見たところ使われていないようです。あと、大量のロンデルも特徴的ですね。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/2.0, ISO400, Photo by eto

ロンデルって良いですよね。まず純粋にガラスそのものが綺麗です。そして何ともいえない歪み具合、ユラユラ具合が素敵です。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/2.0, ISO200, Photo by eto

このオーナメントはカッパーですね。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO2000, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO2500, Photo by eto

このロウソクもカッパーです。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO2000, Photo by eto

前に出てきたベルの色違いバージョンですね。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO1000, Photo by eto

プレゼントのオーナメント。この色の組み合わせも素敵です。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO1250, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO1600, Photo by eto

これも素敵です。写真ではわかりませんが、真ん中のジュエルを使ったところが半立体になっています。ガラスはココモのリップルがメインですが、こんな色のリップルもあるんですね。寒色系で上手くまとまっています。






感想・評価

綺麗は綺麗ですが、ちょっと雑ですね。


ガラスが綺麗で全体の配色も良く、ライティングが良いので一見綺麗です。しかし良く見ると、あまり意味のない線が多かったりパネル間の線が繋がっていなかったりします。無計画に進めた感が凄いですね。そこには統一感もなければ秩序もありません。パネルも、一つ一つを別の人が作ったのでしょう。つなぎ目でガラスが別のものになってたりします。適当に作ったものは、直ぐ分りますね。


全体の大きさが大きさだけに多少雑なのは仕方ないかもしれませんが、ちょっと素人くさいです。もっと全体を丁寧に設計しなきゃダメですよね。でも、丸で囲まれている各種オーナメントは、そこだけで見ると、とても出来が良かったりします。

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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO2000, Photo by eto

良いところは、原色系の派手な色・ガラスが多くてきらびやかなので、クリスマスツリーっぽさは上手く出ているところでしょうか。全体の色使いが、ベースが緑系、それに対する補色の赤、プラス細かいいくつかの差し色でバランスが取れているのもGOODです。ロンデルが沢山使われているのも、ポイント高いです。目立たないところでは、鍛鉄の枠の作りも悪くないです。


あと、ガラスや色の組み合わせが、部分的に参考になります。ずっと見てると色々アイデアが浮かんでくるぐらいです。ガラスっていろんな表情があるな、ってことがよくわかります。

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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO4000, Photo by eto





総じて、クオリティが低いので作品とは呼べませんが、部分的にはとても綺麗ですね。ちゃんとポリシーを持ってつくられていれば、もっともっと良くなったと思います。


次回のステンドグラス探訪は、同じく明治村の帝国ホテルをご紹介します。そこにはなんと、フランク・ロイド・ライトの本物のパネルがありました!



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