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【ステンドグラス探訪20】帝国ホテル - 明治村

【ステンドグラス探訪】シリーズの第20弾です。


今回は、愛知県犬山市にある博物館明治村の帝国ホテルをご紹介します。


 

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SONY DSC-RX1R, 1/320, f/5.6, ISO100, Photo by eto

博物館明治村 - 帝国ホテル

帝国ホテル(ていこくホテル、英称:Imperial Hotel)は、東京都千代田区内幸町にあるホテルである。運営者は、株式会社帝国ホテル。東京の他に大阪、上高地にある。


日本を代表する高級ホテルのひとつであり、ホテルオークラ、ニューオータニとともに「(ホテル)御三家」と呼ばれることもある。


・・・


ライト館

  • フランク・ロイド・ライト 設計。
  • 鉄筋コンクリートおよび煉瓦コンクリート造、地上3階(中央棟5階)、地下1階、客室数270。
  • 1923年(大正12年)竣工。1968年(昭和43年)新本館建設のため解体。
  •  

帝国ホテル - ウィキペディア(Wikipedia)

今回の帝国ホテルは、大正時代、日比谷に建てられた当時の本館の玄関部分を移築したものです。設計はフランク・ロイド・ライト。玄関部分だけでこの迫力。なかなかのものです。







帝国ホテルとステンドグラス

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SONY DSC-RX1R, 1/250, f/5.6, ISO100, Photo by eto

凄いですねー。


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どこを見てもライト全開です。こちらは外壁の一部。


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そして中に入ってもライト全開です。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO1600, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R, 1/50, f/5.6, ISO6400, Photo by eto

上に伸びる柱も、ライトの手に掛かればこの通り。





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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO400, Photo by eto

これは扉の部分。ステンドグラスが控えめに入っています。


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金箔を使ったガラスとクリアのガラスが使われています。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO400, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO200, Photo by eto

控えめなのが良いです。


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次の2つのパネルは、展示物です。帝国ホテルにハマっていたモノではありません。

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1つ目はこちら。

窓 Window  ロバート・エバンス邸 アメリカ

Robert Evans House, Illinois

ロバート・エバンス邸は、イリノイ州シカゴ近郊に、ライトの設計により、1908年に建てられた住宅です。

この窓は2階の寝室に設置されたもので、4つの窓が連続しています。

この住宅も取り壊され、窓・家具など一部の作品がシカゴ美術館に収蔵されたました。


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透明部分は、完全にクリアなフロートガラスですね。


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そして黄色の部分はオパレッセントグラス。時代的に、ココモだと思います。多分ですが。



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そして2つ目。

窓 Window  フランシス・リトル邸 アメリカ

Francis Little House Ⅱ(Northome), Minnesota

フランシス・リトル邸は、ミネソタ州ミネアポリス近郊に、ライトの設計により、1912年に「夏の家」として建てられた住宅です。

1972年にこの住宅は取り壊され、ニューヨークのメトロポリタン美術館に居間が、ライブラリーがアレンタウン(ペンシルベニア)美術館に移築されています。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO800, Photo by eto

とっても作りが良いです。


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精巧なんです。そしてクール。





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どこまでもライト。


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ここにも金箔を使ったステンドが使われています。小さくて分かり辛いですが。。ここのは結構痛んでましたね。


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金箔入りステンドの説明です。


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古代文明の遺跡にも通じる何かを感じさせます。


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感想・評価

先ず、帝国ホテルの建物。ありきたりな言葉ですが、格好良いです。平等院鳳凰堂をモチーフにしているらしいですが、超えてる気がしてます。


自分がライト好きだから良く見えるってのもあると思いますが、それを差し引いても良すぎですね。古代遺跡のようであり、それでいて和の趣もある。確固たる哲学に基づいたポリシーが生み出す普遍性、そして重厚感。凄いです。


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展示されていた住宅のパネルの方は、ライトが帝国ホテルの設計を始めるより前のものです。前にも別の記事で描きましが、ライトは帝国ホテルを手掛ける頃には、ステンドのデザインはもうしなくなっていました。だから、今回ご紹介した2つの作品は、ステンドの作品としては最後の方のものと言えます。


2つ目のフランシス・リトル邸の方なんかは、ライトのステンド作品の集大成的なイメージがあるクーンレイ・プレイハウス(Avery Coonley Playhouse)が1911年なので、それよりも後のものなんですよね。


ライトの場合、ステンドはデザインだけで、作るのは別の職人な訳ですが、今回の2つはかなり出来が良いです。線が綺麗に出てます。ほぼ欠点がないです。


デザインも、ライトらしくて好きです。クリアガラスは、完全に普通のフロートガラスですね。今回はっきりと確認しました。クリアガラスと一色だけの不透明ガラス。潔いです。そしてクール。線も絶妙にバランスがとれている。古いようで新しく、新しいようで古い。不思議とそんな感覚を覚えます。これも自然のものを抽象化しているのだと思いますが、何なんでしょうね、元ネタは。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO4000, Photo by eto






「デザインとは、自然の要素を純粋に幾何学的な表現手法によって抽象することである。」 フランク・ロイド・ライト


ライトは、どんなことがきっかけで、この境地に至ったのでしょうね。


今回で明治村シリーズは終わりです。次回のステンドグラス探訪は。。未定です。公共の場で、何か良いステンドがあれば、ご連絡頂けると嬉しいです。



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