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【ステンドグラス探訪24】ビラ・モデルナ

東京都渋谷区にあるデザイナーズマンション、ビラ・モデルナのステンドグラスです。


ステンドグラス関係者なら誰もが知っている、あのステンドグラスショップが地下にあります。

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SONY DSC-RX1R, 1/250, f/2.0, ISO100, Photo by eto

ビラ・モデルナ

渋谷の一等地にあるデザイナーズマンション、VILLA MODERNA(ビラ・モデルナ)です。


1974年に造られ、設計は20世紀を代表する建築家、ル・コルビュジェの愛弟子である故坂倉準三氏が創業した、かの坂倉建築研究所です。

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SONY DSC-RX1R, 1/320, f/5.6, ISO100, Photo by eto

なんでも、日本で初めてのデザイナーズマンションとのこと。流石に、お洒落ですよ。






壁面のモザイク

マンション1階の壁面に、そこそこの大きさのガラスモザイクが5つ入っています。

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SONY DSC-RX1R, 1/200, f/2.0, ISO100, Photo by eto

ガラスは、スペクトラムやウロボロスのが多く使われているように見えます。


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SONY DSC-RX1R, 1/160, f/2.0, ISO100, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R, 1/160, f/2.0, ISO100, Photo by eto

これだけ曲線です。ステンドと違いガラスがむき出しなので、ガラスカットの精度が要求されますね。


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SONY DSC-RX1R, 1/160, f/2.0, ISO100, Photo by eto

モルトの模様が目立ちます。


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SONY DSC-RX1R, 1/160, f/2.0, ISO100, Photo by eto


これらはライトボックスになっていて、夜になると光るようです。






地下のステンドグラス

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SONY DSC-RX1R, 1/100, f/2.0, ISO100, Photo by eto

1階から地下の中庭に通じる階段を降りると、屋外ですがそこが地下1階になっており、窓越しにステンドのパネルが飾られています。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO1250, Photo by eto

内側はアンティークガラスを使った有機的なデザイン。外側の帯は白の斑模様のオパレッセントグラスが使われています。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO1250, Photo by eto

ケイムが銅の色に染まっています。そして全面ハンダのようにも見えますが、違うような気もします。特殊な処理をしたのか、単に銅の色のパティーナを塗っただけなのか・・。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO500, Photo by eto







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SONY DSC-RX1R, 1/30, f/5.6, ISO6400, Photo by eto

更にマンション内に入って地下に降りていくと、またパネルが飾られています。こちらも自由で独創的な感じのデザイン。上のと同じ人がデザインしたのでしょうね。


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SONY DSC-RX1R, 1/40, f/5.6, ISO6400, Photo by eto

透けて見えますが、奥にステンドのショップがあります。あいにくこの日はお休みでした。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO640, Photo by eto

再び外に出て、こちらはランプ。モザイクとこのランプは同じようなガラスチョイスなので、同じ人が作ったのかも。芸術的なケイムのパネルとは全く違ったセンスです。。






感想・評価

ガラスモザイクはちょっと色使いが微妙ですが、夜になって光が入らないと真の評価はできないですね。ガラスは、色を透過させないと魅力が100%出ないので。


地下のパネルは、全体から芸術的でハイソな感じが出ていて良いですね。そして渋いです。高級感がありますし、実際買ったら高そうです。グラデーションの効いたアンティークガラスは勿論のこと、ケイムの風合い・テイストがそれを支えています。


ケイムは、曲線の部分はラウンドが使われていて、そこに更に全面ハンダが施されているように見えます。全面ハンダはやっぱり綺麗だし格好良いですね。ケイムの色も、このように明るい場所で目の前にパネルがある状態で見るからこそ目に入ってきます。見応えがあって良い色です。逆に光が反対側から強く当たってガラスが主役の時は、ケイムはどうせ元の色と関係なく黒く見えるので、普段、ケイムの色が目に入ってくる状態では、このような見応えのある色が良いなと思いました。


それにしてもパネルのデザイン、どんな意味があるのでしょうか。全体の粗密のバランスがとれていて変じゃないので、何か意味があるのでしょう。


そしてまた、異常に大きくて複雑で、割れやすい形のピースが沢山使われているんです。普通のやり方で組んだんのかどうか、疑ってしまうほどです。


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SONY DSC-RX1R, 1/100, f/2.0, ISO100, Photo by eto

このパネルは、ガラスに関しては、アンティーク特有の味わいと乾いた血のような濃い赤色のグラデーション、そしてケイムの銅色の風合いが、同系色でとても合っていて、一体感が出て良い感じになっています。


それだけに、周りの青白いガラスの帯がちょっと残念です。中は自由なのに外側が画一的で味気なくなってしまってます。中と外のバランスが悪いです。


地下2階のは周りに白の帯が無いので、丁度比較対象になります。無い方が良いですよね。






なかなか見られない、工芸品ではなくアートな作品です。そこはとても評価できます。


そしてまた、マンション自体がとってもオシャレで良い感じなんです。こんなところに一度住んでみたいものです。



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