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【ステンドグラス探訪50】東京国立博物館

記念すべき50回目のステンドグラス探訪。


今回は東京の上野にある東京国立博物館のステンドグラスをご紹介します。


場の雰囲気を作れるステンドというのは、滅多にありません。

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SONY DSC-RX1R , 1/1250, f/5.6, ISO100, -0.3EV, Photo by eto


東京国立博物館

東京の上野にあります。


写真だと分かり辛いですが、かなり大きくて立派な建物です。流石に「国立」なだけあります。上の写真のは本館で、それ以外にも幾つか建物があります。


ずっと前から気になっていたステンドが、ここの本館の中央階段付近に入っているという情報を得たので、見に行ってきました。


東京国立博物館-Offical
東京国立博物館-Wikipedia





本館中央・大階段のステンドグラス

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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO320, -0.3EV, Photo by eto

中央階段を上がって左側の踊り場に、まず1枚。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO200, -0.3EV, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/500, f/2.0, ISO100, -0.3EV, Photo by eto

ガラスは、バックが全てサンゴバンのCXで、絵柄の箇所はココモのオパレッセントか何かだと思われます。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO250, -0.3EV, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO320, -0.3EV, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO2500, -0.3EV, Photo by eto

そして右側にも同じものが。階段の下にも少し小さいものがあります。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1600, -0.3EV, Photo by eto

遠くから見ると、中央の柄は絵付けのようです。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO400, -0.3EV, Photo by eto






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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1250, -0.3EV, Photo by eto

階段下のもの。目の高さで鑑賞できます。


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アールヌーボー調の落ち着いたデザインは、建物の雰囲気に良く合っています。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO500, -0.3EV, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO500, -0.3EV, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO640, -0.3EV, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO640, -0.3EV, Photo by eto

オパレッセントの箇所は、テクスチャ・透け感・色使いが複雑に組み合わさっており、十分に深みが出ています。そしてそれとCXの対比がまた素晴らしい。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1000, -0.3EV, Photo by eto

全体が、自然界にも普通にあるような枯れ木や琥珀を思わせるナチュラルカラーで統一されています。そして色数が少なく統一感があります。渋いです。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO250, -0.3EV, Photo by eto


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ランプの彫金やエッチング模様とステンドの柄には、共通点があります。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO320, -0.3EV, Photo by eto






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日が落ちれば、また違った表情を見せてくれます。


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CXの使い方が史上最高です。


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SONY DSC-RX1R , 1/400, f/2.0, ISO100, -0.3EV, Photo by eto



他にも何点か。


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感想・評価

建物自体が重要文化財なので、その中央大階段にあるステンドにはそれ相応のものが求められますが、今回のステンドはその役割を十分に果たしています。


デザインはシンメトリーを基調としながらも、ガラスは必ずしも左右対称ではなくランダムになっており、理想的な亜シンメトリーです。適度なアンバランスさが絶妙のバランスを保っています。


そして、ゆったりとしたバックに対してモチーフをギュッと中央に寄せているため、粗密感がしっかり出ています。要するにきっちりメリハリが効いているんです。


CXの落ち着いた淡い色・テクスチャも渋くて格好良いですし、それと同系色で上手くまとめたオパレッセントの唐草模様も素晴らしいですね。ガラス使いが最高です。


モチーフは、唐草模様のような鳥のような・・・はっきりせず何なのか良く分からないのがまた良いです。人は、得体の知れないものに惹かれる傾向があります。そしてイメージを働かせます。


あと、今回のは、マス目毎に区切られたステンドを金物を介して繋ぎ合わせていますが、マス目の十字の部分の装飾が肝ですね。これにより繊細さと高貴な感じがグッと高まり、そんじょそこらのステンドとは一線を画すことが出来ています。


デザインした作者や制作工房は不明ですが、プロの仕事なのは間違いのないところです。


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SONY DSC-RX1R , 1/200, f/2.0, ISO100, -0.3EV, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO200, -0.3EV, Photo by eto


技術的にも、ケイムの線が、線の綺麗さ・左右対称性においてほぼ完璧でです。線が良いから色(ガラス)が左右非対称なのとのギャップが生きるんですよね。線が雑でガラスもバラバラだと、ただの適当に作ったモノになってしまうので。


国内屈指のステンドだと思いますが、粗末に扱われてるのがちょっと残念です。主役ではないですが、脇役として頑張っているので、ホコリやガラスの割れがあるのは残念なところです。割れの補修やホコリの除去などを施た上で、もっと丁寧に扱われれば、もう少し輝けると思っています。


クラスタ感・粗密感・亜シンメトリー性などの要素が詰まっており、繊細で軽やかでありながら重厚さも併せもち、かつ色っぽいという稀なステンドです。個人的には今まで見た中で最高クラスですね。






今回のは、昔の作品と言うこともありますが、決して高いガラスは使っていません。マシンメイドの安いものです。でも高級感があります。ステンドはガラスではなくガラスの組み合わせだな、と再認識できました。


ステンドグラス目的で言ったので他の展示物はゆっくり見られませんでしたが、ココは結構凄い博物館です。展示物の量もレベルも半端ないので、また今度ゆっくり見に行きたいですね。


博物館の他の写真は、別記事で近々アップする予定です。




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