Image

【ステンドグラス探訪68】氷川丸

横浜にステンドグラスを求めて遠征してきました。


先ずは横浜港にある氷川丸から。

Pocket

Image

SONY DSC-RX1R , 1/800, f/5.6, ISO100, Photo by eto


氷川丸

横浜にステンドグラスを求めて遠征。遠征と言っても、電車で1時間ちょっとの距離ですが・・・。普段は自転車で行ける程度の場所しか探訪しないので、新鮮な気持ちです。


氷川丸は戦前に作られた300人弱の乗客を乗せることが出来る貨客船で、チャーリー・チャップリンも乗ったことがあるそうです。山下公園に面した場所に佇んでいます。ここに、何枚かの古いステンドグラスが嵌っています。


日本郵船歴史博物館・日本郵船氷川丸 - Official
氷川丸 - Wikipedia






一等喫煙室のステンドグラス

Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO6400, Photo by eto

乗客が休む個別の部屋以外にもいろいろな施設がありますが、こちらは一等顧客用の喫煙室で、そこの端にひっそりとステンドグラスが佇んでいます。


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO6400, Photo by eto


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO2500, Photo by eto


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1600, Photo by eto

柔らかなケイムで組まれ、全面ハンダが施されているように見えます。統一感のある淡いガラスがと、手入れがされ艶っぽい仕上がりのケイムが素敵なステンドグラス。





一等特別室のステンドグラス

Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO2000, Photo by eto

チャップリンや秩父宮ご夫妻などが泊まった一等特別室。寝室にはこの3枚のステンドグラスが嵌っています。部屋の中に入れず、近付けないので、遠くからの撮影です。


客室にあるステンドはここだけです。当時から、ステンドグラスが高級な嗜好品だったことが分かります。


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO2500, Photo by eto


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO2500, Photo by eto


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO3200, Photo by eto


Image

SONY DSC-RX1R , 1/40, f/5.6, ISO6400, Photo by eto

そしてこちらが寝室の反対側にある部屋のステンドグラス。


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO2000, Photo by eto

合わせて3枚あります。


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO2500, Photo by eto


Image

SONY DSC-RX1R , 1/800, f/5.6, ISO100, Photo by eto

部屋を出て、デッキからの眺め。勿論当時とは全く違う景色です。





Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO320, Photo by eto

デッキからステンドの裏側が見られます。これ、ケイムが不自然に盛り上がっています。ガラスを2枚合わせて使っているのかもしれません。


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO320, Photo by eto


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO250, Photo by eto


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO250, Photo by eto


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO400, Photo by eto


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO1000, Photo by eto

修理の跡がはっきりと残っています。割れた箇所をケイムで隠したのでしょうね。ケイムは腐食させていないようです。


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO250, Photo by eto

他の箇所は当時のケイムやガラスをそのまま使っているようなので、全体にどう手を入れてどう修復したかは不明です。


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO800, Photo by eto


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO500, Photo by eto

ケイムの腐食具合が古さを物語っている。潮風の影響もあるのかな?


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO640, Photo by eto


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO800, Photo by eto

裏側の錆具合、古びたテイストがGOODです。


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO800, Photo by eto





Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/4.0, ISO3200, Photo by eto

再び船内へ。天井が低いので歩くのが大変です。。。


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/2.0, ISO800, Photo by eto

こちらは三等客室。一般庶民の部屋です。過去にカプセルホテルで一睡もできなかった自分は、ちょっと無理です。船に揺られながらこんな狭いベッドで寝られるか~w


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO4000, Photo by eto

船の心臓部。


Image

SONY DSC-RX1R , 1/200, f/5.6, ISO100, Photo by eto

デッキに面した窓。素敵なハマ割れ。


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO160, Photo by eto






感想・評価

一等特別室のステンドは、松本ステンドさんのHPにオリジナルは雨笠鉄五郎という方が昭和4年に制作、2001に松本ステンドさんで修復、と書かれています。喫煙室のものは、当時のオリジナルのままですね、恐らく。


雨笠鉄五郎という制作者は初めて聞いた名前ですが、小川三知に似た作風なので、何か影響を受けているのかもしれません。ちなみに、このステンドが作られた前年に、三知は亡くなっています。


ケイムがネジ止めされていたり、名古屋にある旧川上貞奴邸の「初夏」というステンドグラスのような、ラファージ制法(ガラスを2枚重ねる技法)らしき技法が使われていたりと、中々興味深いステンドではあります。


ただ、デザインや作りはちょっと稚拙です。少なくとも、三知の作品には及びません。特に、線が死んでいる気がします。


Image

SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO3200, Photo by eto


喫煙室にある船のステンドは、色のまとまりが良いですね。同じようなテイストのガラスを使って、上手く纏めています。全体感が良いです。


格子を使っているので無理なガラスの割りがないのも良いですね。






今回は、ほぼステンドグラスだけのために行きましたが、勿論他にも見どころは有ります。横浜に行かれた折には、是非立ち寄ってみても損はないかと。


次回も横浜で出会ったステンドグラスをご紹介する予定です。



Pocket

関連する記事 - Related Post

dsg07489_400

【ステンドグラス探訪67】山本有三記念館

山本有三記念館 東京都の三鷹市にあります。ジブリ美術館のすぐ側です。吉祥寺からでも、歩いて行けなくもない距離です。 山本有三は、大正から昭和にかけて、主に小説家として活躍しました。代...…
続きを読む
dsg06685_400

【ステンドグラス探訪66】旧岩崎邸庭園

旧岩崎邸庭園 三菱財閥の第3代目総帥、岩崎久弥が明治時代に建てた私邸が、時を経て東京都の管理で旧岩崎邸庭園として一般公開されているものが、今回の旧岩崎邸庭園です。 建物はジョサイア・...…
続きを読む
DSG04327_400

【ステンドグラス探訪65】聖路加国際病院

聖路加国際病院 東京の築地にある、大規模な総合病院。皇室との繋がりもある、とってもハイソな病院として知られている。建物が幾つかに分かれており、礼拝堂を含む旧館は、1933年に建てられたもの...…
続きを読む

Comment

メールアドレスが公開されることはありません。