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【ステンドグラス探訪70】横浜市開港記念会館【前編】

今回は、横浜市開港記念会館のステンドグラスをご紹介します。


大きなステンドが幾つかあるので、先ずは前編として2階広間のステンドグラスを。

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SONY DSC-RX1R , 1/1000, f/4.0, ISO100, Photo by eto


横浜市開港記念会館

全国的にも有名な歴史的建造物で、シンボルである高さ約36メートルの時計塔は「ジャックの塔」の愛称で親しまれ、神奈川県庁本庁舎(キングの塔)、横浜税関本関庁舎(クイーンの塔)とともに「横浜三塔」の一つに数えられているそうです。


そびえ立つ時計台が凛々しく、かなり格好良い建物です。国の重要文化財に指定されています。


実は、ここは以前にも来たことがあるのですが、カメラの設定をミスり、家に帰って見たら全てピンボケだったという悲しい事故があった場所です。。。今回はリベンジですね。


横浜市開港記念会館 - Official
横浜市開港記念会館 - Wikipedia


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SONY DSC-RX1R , 1/250, f/5.6, ISO50, 0.3EV, Photo by eto






2階広間のステンドグラス

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SONY DSC-RX1R , 1/100, f/2.0, ISO100, Photo by eto

階段を上がった2階の広間に、大きなステンドグラスが入っています。


開港当時の交通に関する様子を表現しているそうです。左:「呉越同舟」、右:「箱根越え」と呼ばれています。中央は「鳳凰」で、この鳳凰だけは焼失後の復旧時にこのデザインになったとのこと。オリジナルも見たかったですね。


ステンドグラスが主役級の扱いがされていて嬉しいところですが、上のアーチとドアが邪魔をして全体像が見えないのはちょっと残念なところです。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/4.0, ISO800, Photo by eto

「呉越同舟」


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ガラスが綺麗で、使い方も上手です。


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「箱根越え」


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裏側の様子です。


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全面ハンダが施されています。


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金属の棒を針金で止めるという古風な方法で補強が入れられています。名古屋市市政資料館と同じ方法ですね。


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ここは全面ハンダの盛りが多いです。上のと比べると良く分かります。それぞれを別の方がやったのでしょうね。


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「鳳凰」


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裏側から。




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修復される前の、オリジナルの顔が保存されています。


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こちらは修復前の鉛桟と補強棒です。


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昭和2年(1927年)竣工時の鉛桟。


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奥の大きなステンドグラスです。このようなのは、あまりステンドグラスとは呼ばないかもしれませんが・・・。


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2008年の、光ステンド工房さんによるステンドグラス改修時のパネルが展示されていたので、ご紹介します。

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感想・評価

左右のステンドは、デザインは、まあ良くある感じのステンドです。ただ、ガラスは綺麗です。光の透過が絶妙なガラスが多く使われており、日に当たるとキラキラとステンドグラス「らしさ」を存分に発揮しています。


緑・青系の色をメインに使いながらも、抑えるところはダーク系のガラスで抑えており、それにより一層輝きが強調された、メリハリのあるガラス使いが素敵です。


修復が何度も入っていることから、ガラスは、当時のモノと、現代のモノが混在しているように見えます。クリアのガラスは、割れの修復跡があるので、当時のモノのようです。


左のステンドは、無理のないガラスの割り=ケイムの線が、良いですね。全体の統一感もあり、安心して見ていられる感があります。右のステンドは、同じ人がデザインした!?とは思えない、違和感のある線が下の方に多用されていますが、何なんでしょうね。。

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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/2.0, ISO160, Photo by eto

さて、そして中央の鳳凰です。これは、良いですね。先ず、左右にある大きな緑系のステンドに対して、このパネルはその補色である「赤」がメインで使われているため、対比が美しく、とてもその場に調和しています。


その上で、全体の意匠が良いです。ほぼシンメトリーですが、中央の横浜市の市章「ハマ菱」や鳳凰、ガラスの色味は完全なシンメトリーではなく、亜シンメトリーになっています。その上で、鳳凰の滑らかで流れるような、勢いがあって迷いのない線が良いです。


ガラスの色使いも、濃淡・粗密のメリハリがきちんと出来ているので、主役である鳳凰が際立ち、それでいて同じ赤や白でもその中で微妙に色味が違うため、深みのある奥深い印象を見る者に与えます。


全体で見て、3枚揃ってドーンなのも良いですね。左右は緩やかなステンドで真ん中はキリッとしていて、お互いを引き立てあっていると言うか。もし1枚ずつだったら、ここまでインパクトはないです。更に言うと、扉の奥にある、外に面したクリアのステンドとも上手く調和してると思います。

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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO640, Photo by eto

これらのステンドグラスは、大正6(1917)年の創建時にオリジナルが制作され、大正12(1923)年の関東大震災により焼失。その後、昭和2(1927)年に復旧されたものです。館内にある説明書きの記述によると、オリジナルの制作者は不明で、復旧は宇野澤組ステインドグラス製作所が行ったそうです。


オリジナルの制作者が不明と言うのも、時代的な混乱を表しており面白いところです。まあ、恐らくオリジナルも、宇野澤組か、関連する工房が作ったのではないでしょうか。当時はそんなにステンドの工房も多くはないと思いまし。


小川三知がオリジナルの制作者だったら面白いな、と少しだけ思いました。時代的には、なくはないです。


その後も、1979年に松本ステンドグラス製作所が、2008年には上でご紹介した光ステンド工房が修復を行っています。





久しぶりに大物!?のステンドグラスが見られて嬉しいですね。


でもこの建物には、まだ大物があります。次回は、中央階段のステンドグラス、その他をご紹介します。



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