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【ステンドグラス探訪86】松山空港

帰り際にたまたま見つけた、ステンドグラスっぽくないステンドグラス。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/6.3, ISO100, Photo by eto

松山空港

愛媛県の松山市にあるこの空港は、四国最大の空港とのこと。ここにこのステンドグラスがある、と知っていた訳ではなく、思いがけず見つけたのだが、中々の大物だった。


2013年に完成したものなので、最近と言えば最近のもの。YouTubeに除幕式の映像があった。


松山空港 - Wikipedia







ターミナルビル1階のステンドグラス

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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO100, Photo by eto

タイトルは、「蜜柑 ミカン みかん」。

原画・描画・監修:田窪恭治、制作:クレアーレ熱海ゆがわら工房。

サイズは、W6900×H4100。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO500, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/100, f/5.6, ISO100, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO160, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO200, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO250, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/6.3, ISO125, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.0, ISO160, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.0, ISO160, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.0, ISO100, Photo by eto

フュージングの気泡や焼けた感じが美しい。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.0, ISO100, Photo by eto

ケイムは、外国製のもののようだ。結構黒いので、パティーナ処理がしてある模様。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/6.3, ISO250, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/6.3, ISO250, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/6.3, ISO200, Photo by eto

ハンダは相当に甘め。ケイムを差し込んではいるが、ハンダの量が少な過ぎる。きちんとハンダしたものに比べると、接点の強度は相当に弱そうだ。


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/6.3, ISO200, Photo by eto


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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/6.3, ISO200, Photo by eto





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SONY DSC-RX1R , 1/100, f/5.6, ISO100, Photo by eto

外から。


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SONY DSC-RX1R , 1/125, f/5.6, ISO100, Photo by eto






感想・評価

原画のテイストを全面に出したステンドグラス。原画を描いた作家の方は、愛媛出身のそこそこ名の通った画家さん。金刀比羅宮にあった休憩所にも、壁面にこの方の巨大な絵が描かれていた。


原画のテイストを無理矢理ステンドグラスにすることには、ある程度成功しているかもしれない。ただ、ケイムの線のところに絵の具の黒い線を入れているので、普通のステンドグラスらしさは全くない。


ステンドグラスである必要はあったのか?クリアのガラスに色ガラスを張り付けて焼いて黒い線を描くだけでも、同じようなものが出来上がったのではないだろうか。ケイムの線が、ただガラスを繋ぐだけの機能としてしか使わないのは残念なところだ。


つまり、原画ありきで進めた結果、ステンドグラス「らしさ」がまるでないモノが出来上がってしまった訳だが、もっと何とかならなかっただろうか。

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SONY DSC-RX1R , 1/80, f/5.6, ISO200, Photo by eto


フュージングで重ね合わせたガラスをここまで使ったステンドグラスも珍しいが、一般の方にその良さは伝わらないだろう。作っている人間だけの自己満足感がある。


あとは、空の色が明らかに不自然。ガラスが足らなかったか、制作者のミスで間違えたのかってレベルの不自然さ。わざとやっているとしたら、センスがなさ過ぎる。


ちなみに、ステンドグラスではなく、絵画として見ても、粗密がなく、構図に見るものもなく、圧力もサプライズも何の面白みもないなと思う。これは全くの個人的な感想だが。


と言う訳で、今回のものは、「フュージングを全面に使った珍しいパネル」「他にはない」、という以外は褒めるところのないシロモノだ。


制作工程としては、さぞ手の込んだ作業の繰り返しだったのだろうが、それが作品の良さとして出ていないのが残念。まあ、お金が貰えればそれでよい、と言うのなら返す言葉もないが、もう少し創意工夫を見せて欲しい。折角、これだけの規模のステンドグラスを公共の場に入れる機会をもらっているのだから。




やや辛口の評価となったが、見る時間、光の入り方によっては、全く違うように見えるのがステンドグラスというもの。また別の日・別の時間に見たら、また違った感想を持つかもしれない。あくまで、この日・この時間に見た感想である。



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