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フランクロイドライト調のステンドグラス(デザイン・ガラス選び編)

ロイド調のステンドグラスを制作したいと思います。先ずはデザインとガラス選びから。


さてさて、どんなものができるでしょうか。

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フランクロイドライト調

先月取り上げたライトの特徴を確認してみましょう


  • ほぼ直線のみ
  • ケイムの太さを巧みに変えてメリハリをつける
  • 対称・非対称の絶妙なバランス
  • 繰り返し
  • 十字T字の使い分け
  • 一癖ある
  • 主役を明確に
  • 全くクリアのガラスを使う
  • クリアガラスと色ガラスの対比
  • 全体でバランスが良く、部分で見ても良い感じにまとまっている

今回のデザインにも、この中の7,8項目は盛り込みたいところです。





ステンドグラスデザイン

今回は、特に決められた場所に設置するわけではないので、サイズ等の前提条件はありません。ただ、サイズを決めないとデザインし辛いので、とりあえず、

  • フルサイズW:500mm×H:1000mm
  • アウトはFH-12

にします。


今回もIllustratorを使って1/10のスケールでデザインしていきます。


・・・と、手元にあるフランクロイドライトのステンドグラスを集めた本を見ながら考えていたのですが、ある一つの作品が格好良いので、それに近いのを作りたいと思います。


Avery Coonley Complex: エイヴリー・クーンレイ・コンプレックスと書かれていて、エイブリー・クーンレイという人物の所有した集合住宅のに使われたステンドのようです。冒頭の写真もエイブリー・クーンレイ氏の他の建物のステンドで、これに近いデザインです。ちなみに、この写真は泥棒に入られた時のもので、無残にもステンドが壊されてしまっています。。


では早速デザインしていきましょう!



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先ず外枠を引きます。そして、真ん中にもFH-12を一本通します。


ライトの元のデザインは一枚ずつは非対称で、2枚がつながると左右対称になるようなパネルですが、今回はそれを一つのパネルにしてしまいます。その区切りが中心の縦線です。


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縦線を加えます。6mmのケイムを使います。


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横線を加えます。ここも6mmのケイムで。


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今気付きましたが、左右対称なのでデザインするのは左だけで良いですね・・。右側は消します。


横の細かい線を引きます。ケイムは3mmを使います。


線の幅と同じ幅や1/3、2/3の幅など、規則性を持った幅で横線を引いています。


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さらに細かく線を加えます。


ここでも、横幅の1/3の位置に縦線を入れています。


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中央に向かって線を伸ばしたり付け加えたりします。全て規則正しい線です。


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6mmのケイムを使った正方形を配置します。


そして正方形の周辺に、3mm幅の縦線・横線を規則正しく数本配置します。


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さらに横線を何本か加えます。そして、バランスを見ながら線の始点や終点の位置やケイムの太さを調整します。


今回、内側は、中央の12mm以外はすべて6mmと3mmのケイムを使用する想定です。3mmという細いケイムで組んだことがないので大いに不安ですが、メリハリを付けるとなると、どうしてもこうなってしまいます。。


異なる太さのケイムを使うと、そこに囲まれた正方形のガラスの部分が、ケイムの太さの差のために長方形になってしまいます。それに気を付けて、あくまでガラスの見えが正方形になるようにデザインしていきます。



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左側はいい感になったので、右側に転写します。


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色を付けます。


デザイン完成です。


デザインをオリジナルからできるだけ変えようと思ったのですが、ほぼ同じになりました。変えると格好悪くなるんですよね。元々のデザインに隙がないともいえます。(DL)





ガラス選び

クリア、ホワイト、イエローの3色のみのデザインです。ガラスも3種類だけにします。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO2500, -0.7EV, Photo by eto

バックのクリアの部分はアルトドイッチェにしようかと。ライトは普通のフロートガラスを使っているようですが、まあなんか味気ないのでコレにします。縦流れで使用。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO1600, -0.7EV, Photo by eto

ホワイトはツヤのないオパレッセントの白。写真のはウロボロスのリングモトル入りのやつですが、足りなかったら違うのにするかもしれません。オパレッセントを使うことで、透明・不透明のコントラストを出してメリハリをつけます。


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SONY DSC-RX1R, 1/80, f/5.6, ISO1600, -0.7EV, Photo by eto

派手めのイエロー。ブルズアイ。良い色ですね。テクスチャも少し荒めで不規則で好きです。あえてビビッドなイエローにして退屈さが出ないようにします。色味のあるガラスはここだけなので、ここの色でパネルの雰囲気が決まります。


ビビッドなら都会的で尖った感じに。落ち着いた色だと退屈で印象に残らない感じになる気がします。元のライトのデザインは、もう少し沈んだイエローです。






最後に

いい感じになりました。冒頭で挙げたライトの特徴のうち、8項目は入れられましたね。


今回は黄金比は使ってないですね。等分割りは多用してます。均等に分割したり、1:2のような分かりやすい分割は日本家屋の特徴でもありますが、ライトは浮世絵の収集家で日本にも関心を持っていたようなので、もしかしたらその影響があるかもしれません。


それにしても、実際にデザインを書いてみて分かるのは、ライトはどうやってこのデザインを着想して書き上げたのかという事。自然の何かを抽象することが信条だったそうなので、これも元は何かの自然物だったのでしょうか。ヒント0からは決して描けないデザインな気がします。


さて、これを設計図にして実際にパネルを組んでいきます。楽しみです!(諸事情により、制作編はかなり先になるかもしれません。早く作りたいのはやまやまなのですがっ。。)



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