
突然過ぎる別れ
ずっとBABYMETALが好きだったが、2018年5月8日のワールドツアー初日、カンザスシティーでのライブを生(ネット)で見て、すっかり意気消沈してしまった。覚めてしまった。
YUIMETALがいなかったのが一番の理由だが、加えて、今までのBABYMETALとは全く違うモノを見てしまったからだ。最後まで見ていられなかった。
簡単に言うと、違和感だらけ。そして衣装がダサくて何か安っぽい。今まで自分が思っていたBABYMETALの「良さ」がすっかりなくなってしまっていた。全く可愛くないし、凛とした日本人的な美しさもないし...。大事な要素がゴッソリ抜けてしまった感じだ。

新生BABYMETAL

SONY DSC-RX1R , , , ISO, Photo by eto
対比として、本来のBABYMETAL
本当のファンなら、どう変わっても好きであり続ける、という考え方もあるが、自分は無理。良いものは良いし、良くないものは良くない。
THE ONEの更新をしなくて良かった。もう当分はBABYMETALのライブを見に行くこともなさそうだ。
思えば、4/1の意味深なYouTubeでのREVELATION(啓示)からして、暗雲が立ち込めていたような気がする。
我々が見てきた”光”
すなわち3つのメタルの魂の物語はある一面に過ぎず
もう一方では知られざる”闇”
7つのメタルの魂・The CHOSEN SEVENの物語が存在したのだ
新たな時代の幕開けが今始まる
今までの3人のBABYMETALは「光」で、7人体制の「闇」のスタイルがあると言う...。
3人で上手くいっていたのに、無理に7人にする必要はない。ではなぜ突然? そう、YUIMETALの穴を他のメンバーで埋めて乗り切ろうと言う魂胆なのだ。
そして、ライブ前日の5/7にアップされた2年振りの新曲...。
7人いる...、SU-METALとMOAMETALはその中に含まれていない?でも歌声はSU-METALだよな...。謎が多い。意外な展開にドキドキ、これはこれで、BABYMETALっぽいとも言える。悪くない。
ずっと続いていたYUIMETALの不調、そしてLEGEND-SでのYUIMETALの不在、小神様の死、これらを経て、いったいどんな姿を見せてくれるのか。楽しみにしていたのだけれど...。
まあただ、チームBABYMETAL側の視点に立てば、十分納得はできる。
YUIMETALが、肉体的or精神的に、パフォーマンスを行えない状態である。
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だが、商業的な理由や他の様々な理由でで、BABYMETALは存続しなくてはいけない。
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何か策はないか? SU-METALとMOAMETALの2人だけはちょっと辛い...。
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新メンバーorサポートメンバーが必要...それに合わせたコンセプトやシナリオも...。
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今までのKawaii路線は・・・Kawaiiメンバーを急遽招集することは難しい。
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格好良い路線でいくしかない!ダンサーを入れて、衣装を変えて・・・。
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YUIMETAL復活の目もあるので、完全に別物にしてしまう訳にはいかない。
とりあえず外伝扱いにしよう(最初の紙芝居で明確に「外伝」だと言っている)。
苦肉の策に打って出たチームBABYMETALの姿勢には敬意を表したい。
ただ、ちょっと受け入れられない。ちょっと中途半端に感じる。どうせならもっと斜め上にいってしまえば良かったのに。
BABYMETALに惹かれる、好きな理由は人それぞれだが、自分の場合は、「場違い感」「ギャップ」、「3人の魅力」「独特の世界観(センス)」などがキーワードになっていた。
アイドルの容姿をした3人が臆することなく大舞台で歌い踊る
SU-METALの圧倒的歌唱力・カリスマ性
YUIMETALの圧倒的ダンススキル・表現力(2015年)
MOAMETALの普通のアイドル感
演者(kawaiiティーンアイドル)と観客(いい大人)のギャップ
神バンドと3人のギャップ
METALとKAWAIIのギャップ
SU-METALとYUIMETALのギャップ
YUIMETALの圧倒的場違い感(良い意味での)、背徳感
KOBAMETALの、時に斜め上な、時に下らないセンス(褒め言葉)
MIKIKOの振付け
そんなところにBABYMETALの魂を感じていた。それにより感情を揺さぶられていたのだ。
だが、今のBABYMETALには、上の殆どを感じない。少なくとも、なんじゃこりゃ感、他にはない感じの独特のセンスは死守してほしかった。BABYMETALの良さって何?オンリーワンなところでしょ?なんか似たようなグループが探せば出てきそうなんですけど...、魂だけは失って欲しくなかった。
唯一残っている、と言えるのは、SU-METALの歌声くらいか。新曲は、にわかには判断できないが、紅月は悪くなかった。相変わらずだ。
ライブでは、新曲「Distortion 」に加えて、「Tattoo(仮)」「 Elevator Girl(仮) 」という2曲の新曲が披露されたが。全く響かなかった。と言うか、2年ぶりの新曲をこんな形で...、何か安売りされた気持ちになってしまって、更に落ち込んだ。
新曲は、聞き込んでないから正確には判断できないけれど、ありきたりで、新鮮味がない。SU-METALの良さを活かせてない。顔が引きつっている、とまでは言わないが、本人たちも違和感を感じながら歌って踊っているように見えてしまう。健気に・・・見てられない。
兎に角、入ってこない...。
YUIMETALの穴を埋めるべく、新たに加入したダンサー2人。ダンススキルはあるのだろうけど、あれはBABYMETALのダンスではないと思う。真面目すぎる。もっとポップなの。あんなのを見ると、演出や振付からKOBAMETALやMIKIKOが外れたんじゃないかと思ってしまう(外れたのかな?)。
SU-METAL・MOAMETALの気持ちと、YUIMETALの重要性
どうしても通しで見れない(見るに堪えない・ごめんなさい)ので、YouTubeで幾つかの映像を部分的に見た感想。
SU-METALは、前しか見ていない。自分のやれることをやるしかないって、分かってる。でも、あんまり楽しそうじゃない。
MOAMETALは、健気。複雑な気持ちを隠しながら、必死にSU-METALについていっているように見える。あんまり楽しそうじゃない。
そもそもSU-METALは兎も角、MOAMETALはあんな衣装が似合うキャラじゃないやん...、個性が発揮できていない。本人も望んでいないんだろう。
そして、不在のYUIMETAL。彼女については、まったくアナウンスなし。まあ、普通に考えて、心的な問題で休んでいるのだろう。とりあえず、YUIMETALとして、と言うより、水野由結として、元気であってほしい。
BABYMETALというユニットで見た場合、SU-METALの歌唱力に勝るとも劣らないのが、YUIMETALの存在だと思っている。ベビメタの最重要人物。だが、BABYMETALを知って好きになってから、絶好調時のYUIMETALを生で見ることは敵わなかった。
それは本当にとても残念なことだけれど...、夢を見せてくれて、今まで本当にありがとうという気持ちでいっぱいだ。
これから
後日、Rock On The Rangeのパフォーマンスも少し見たが、やっぱり駄目だった。受け入れられなかった。
外伝なのだから取り敢えずは一時的なものなのだろうけど、なし崩し的に今のBABYMETALがずっと続いていく可能性も否定できない。是非、一時的なものであって欲しい!この路線は駄目、絶対。

YUIMETALいないベビメタは自分にとってはベビメタではないので、YUIMETALが戻ってくるか、新生BABYMETALを受け入れられるまで、BABYMETALは遠くから見守る感じになるだろう。ただ、BABYMETALとは別の存在としての中本すず香はずっと一生追っていくので、結果としてBABYMETALを見ることになる訳だけれど...。
奇跡的にYUIMETALが戻って来た時は、またkawaii路線に戻るのだろうか。今の衣装、YUIMETALにはちょっと似合わないよね。
ほぼありえないけど、YUIMETALが2015年前半の時のように完全体で戻ってきて、前みたいに3人でやってくれたら、死んでもいいくらい嬉しい。難しいだろうけど...。とりあえず、本当に今までありがとう。
今が、人が将来、あの頃は大変だったよね、って笑って話せるような時であって欲しいと、切に願っている。